禅定の修めと参禅証道(第一部)
作者: 釋生如
カテゴリ: 禅定の法門
更新時間: 2025年07月14日
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内容紹介
末法の世の衆生は福徳が薄く、情報と科学技術が発達した時代にあって競争が激しく、生活の圧力が大きく、心が乱れ煩わしく、心が清浄でない上に、禅定を修める環境条件も満たしていない。さらに衆生は博覧強記を好み、口先だけの禅を好み、心が軽薄であるため、禅定を修行することは難しく、集中力が普遍的には非常に弱い。しかし禅定はまさに仏法修行の鍵となる要素であり、仏が強調する重要な三つの漏れなき学び(三無漏学)の一つであり、解脱の智慧を得る鍵である。定がなければ慧はない。したがって解脱を得ようとするならば、禅定を修めることは焦眉の急である。
本書では、念仏、呼吸の調節、静座して仏を拝む、経典や真言の暗誦、観想など、いずれも実行可能な心を一処に制する修定の具体的な方法をいくつか紹介している。動と静を合わせ持ち、非常に実用的で柔軟性もある。本書ではまた、禅定の重要性や、禅定に影響を与える「縁取る心(攀縁心)」が強いという要因についても述べている。縁取る性質を減らし、煩悩となる性障を降伏させることが極めて重要である。また、禅定から参禅へと如何に転じるか、真の悟りを誤った悟りとしないために如何に保証するかという問題についても述べている。さらに、いくつかの実修行における観行の体得を列挙し、学ぶ者に参考として提供し、自らの修行の質を絶えず高め、確実に仏法を実証し、真実の智慧を得られるようにしている。