四念処経講話 第二版(新修)
作者:釈生如更新時間:2025年02月26日
第五章 法を観じて住す
本章では五種の法観行を説き、全て小乗見道に関わる修行要項である。深く修行すればするほど見道に近づくことができる。真の修行を始める際、まず五蓋を除く修法を修めねばならない。覆いが除かれ道業に障礙がなくなれば、修行は円滑に進む。五蓋を観行し障礙を除去した後、世尊はさらに五取蘊を観じ、続いて十二処・十八界を観じさせる。五蘊十八界を観じながら七覚分を了知せねばならず、修証過程において必ず七覚分が発起してこそ、理法に適った修行と言える。七覚分を観じ終えた後、正しく四聖諦の法を修行する。この苦集滅道の四聖諦法に対し、一つ一つ心を起こして観じ思惟し、最終的に証道を得るのである。故にこれらの法は全て重要であり、涅槃へと趣向する道なのである。