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観行五蘊我見断ち(第二部)

作者: 釋生如 カテゴリ: 二乗の解脱 更新時間: 2026年03月27日 閲覧数: 2388
<h2 style="text-indent: 2em;">第十章 瑜伽師地論第三十四巻(四諦相)</h2><h3 style="text-indent: 2em;">第一節 如何に苦諦相を明了するか
</h3>

原文:若乐往趣。出世间道。应当依止。四圣谛境。渐次生起。七种作意。所谓最初。了相作意。最后加行。究竟果作意。乃至证得。阿罗汉果。修瑜伽师。于四圣谛。略摽广辩。增上教法。听闻受持。或于作意。已善修习。或得根本。静虑无色。

解釈:修行者が楽んで出世間道に趣向しようとするならば、四聖諦の境界に依止すべきであり、漸次に七種の作意を生起させるべきである。この七種の作意とは、それぞれ最初の了相作意、後の勝解作意、遠離作意、摂楽作意、観察作意、加行究竟作意、および最後の加行究竟果作意であり、阿羅漢果を証得するに至るまでのものある。瑜伽を修習する行者は、四聖諦の理について、大略に渉猟し、広く増上教法を弁証し、聴聞受持する。あるいは作意についてすでに善く修習しているか、あるいは根本静慮の四禅八定を得て、さらには無色界定に達している。

この段の文は、大略、凡夫から四果阿羅漢に至るまでの修学の内容と次第、あるいは過程を示している。衆生が世間の苦から解脱し、涅槃の楽を証得しようとするならば、四聖諦を修学しなければならない。四聖諦を修行する過程において、七種の作意を生起させなければならない。いわゆる作意とは、注意、関注、用心を指し、心の趣向するところであり、観行、観察をも指す。作意が異なれば趣向が異なり、果も異なる。最後に加行究竟果作意を生起させて、はじめて究竟果を獲得し、阿羅漢果を証得し、解脱を得て、世間を出るのである。

原文:由四种行。了苦谛相。谓无常行。苦行空行。无我行。由四种行。了集谛相。谓因行集行。起行缘行。由四种行。了灭谛相。谓灭行静行。妙行离行。由四种行。了道谛相。谓道行如行。行行出行。如是名为。了相作意。

解釈:四聖諦を修習するにあたり、四種の行から苦諦相を明了する。すなわち無常行、苦行、空行および無我行である。四種の行から集諦相を明了する。すなわち因行、集行、起行および縁行である。四種の行から滅諦相を明了する。すなわち滅行、静行、妙行および離行である。四種の行から道諦相を明了する。すなわち道行、如行、行行および出行である。これらの法を合わせて了相作意と名づける。

この段は四聖諦の大略の修行内容を紹介するものであり、それぞれの諦の修学はいずれも四種の行を含み、合わせれば十六行となり、四諦十六行と呼ばれる。

原文:由十种行观察苦谛。能随悟入苦谛四行。何等为十。一变异行。二灭坏行。三别离行。四法性行。五合会行。六结缚行。七不可爱行。八不安隐行。九无所得行。十不自在行。如是十行依证成道理。能正观察。

解釈:十種の行から苦諦を観察することにより、順随して苦諦の四行に悟入することができる。その十種の行とは何か。第一は変異行、第二は滅壊行、第三は別離行、第四は法性行、第五は合会行、第六は結縛行、第七は不可愛行、第八は不安穏行、第九は無所得行、第十は不自在行である。このような十種の行は、証成道理に依拠して正しく観察することができる。

この段は十種の行を紹介するものであり、十種の行をもって苦諦を観察してはじめて苦諦の四行に悟入することができ、最後に四行によって苦諦を証得することができる。

原文:此中且依。至教量理。如世尊说。诸行无常。又此诸行。略有二种。一有情世间。二器世间。世尊依彼有情世间。说如是言。苾刍当知。我以过人。清净天眼。观诸有情。死时生时。广说乃至。身坏已后。。当生善趣。天世界中。由此法门。显示世尊。以净天眼。现见一切有情世间。是无常性。

解釈:苦諦を観察するには、世尊が説かれた至教量の理に依拠しなければならない。たとえば世尊が説かれた諸行無常の理である。諸行無常こそが苦であり、諸行無常を観行することは、苦諦と苦集諦を観行することである。仏が説かれる諸行無常の行は、大略二種ある。第一は有情世間であり、第二は器(無情)世間である。仏は言われる。「私は人間を超えた清浄な天眼をもって、諸有情の死する時、生ずる時を観る。広く説けば乃至、身壊の後、善趣天世界の中に生ずべきである」と。この法門は、世尊が浄天眼をもって一切の有情世間を現見し、無常性であることを示している。

この段から、世尊は具体的に諸行無常を開示される。行とは、生住異滅のある法を指し、生住異滅しうるものはすべて行であり、一切の行を名づけて諸行とする。諸行はすべて無常である。生住異滅の現象があるからである。これらの現象を世尊は清浄な天眼をもってことごとく見られる。仏はいかなる法を見られる場合も、世間と出世間の一切の法がすべて現見であり、非現見の比度思量や非量の臆想はない。智慧が究竟円満であるがゆえである。衆生が法を見ることは現量、比量、非量の三種に分かれるが、仏は完全に現量であり、衆生はそうではない。器世間の無常については、長阿含経の中の起世因縁経が述べる器世間の生住異滅を参照することができる。

原文:又世尊言。苾刍当知。此器世间。长时安住。过是已后。渐次乃至。七日轮现。如七日经广说。乃至所有大地。诸山大海。及苏迷卢大宝山王。乃至梵世诸器世界。皆被焚烧。灾火灭后。灰烬不现。乃至余影。亦不可得。由此法门。世尊显示。诸器世间。是无常性。如是且依。至教量理。修观行者。净信增上。作意力故。于一切行。无常之性。获得决定。得决定已。即由如是。净信增上。作意力故。数数寻思观察。一切现见不背。不由他缘。

解釈:世尊は起世因縁経の中で言われる。「比丘たちよ、あなたがたは知るべきである。娑婆世界というこの器世間は、今なお長い時間安穏に住しているが、この時間を過ぎた後、漸次に二つの太陽、三つの太陽が現れ、ついには最後に七つの太陽が現れる。七日経に広く説かれている通りである。この時、器世間の中のすべての大地、諸山と大海、および欲界天の須弥山、さらには色界のすべての器世間がことごとく焼き尽くされる。火災が過ぎ去った後は、塵も消え去り、いかなる影像さえも見出すことができない」と。

世尊が説かれるこれらの事柄は、まさに一切の器世間の無常性を示している。世尊の開示を聴聞し、世尊の説かれる至教量の理に依止して、観行を修習する行者は、諸行無常に対する浄信が増上し、諸行無常に作意する能力が強まり、そこで一切の行の無常の性に対して決定を獲得する。心が決定を得た後、さらにこの浄信増上作意力によって、たびたび尋思し観察して諸行の無常性を観ずれば、一切の行の無常性を現見し、至教量の理に背かない。このような現見は他の因縁によって引き出されたものではなく、如実に観察したことによる自心の現見である。

諸行無常を観察するには、浄信力に依拠する必要がある。世尊の言われる諸行無常を信じ、心を清浄にして他の思いを抱かないことである。浄信があってこそ、作意して諸行の無常性を観察し尋伺することができる。浄信でなければ、諸行無常を信じず、作意して観察することもない。観察とは自心の現見であり、現見でなければ現前の観察とは言えない。自心の現見は現量観察、現量所証とも言う。現とは現前に存在する、真実に存在するという意味であり、思惟想像によって脳内で補完したものではない。修行者は世尊の諸行無常の至教量の理を薫習することを通じて、禅定の中で諸行の無常性を観察し、縁が熟すると諸行がまことに無常であることを現見し、さらには苦諦を実証する。諸行が苦であることを現見するがゆえに、これ以上苦を受けたくないと願い、苦を滅したいという願望が生まれるのである。

原文:无常之性。云何数数。寻思观察。谓先安立。内外二事。言内事者。谓六处等。言外事者。有十六种。一者地事。谓城邑聚落。舍市廛等。二者园事。谓药草丛林等。三者山事。谓种种山。安布差别。四者水事。谓江河陂湖。众流池沼。五者作业事。六者库藏事。七者食事。八者饮事。九者乘事。十者衣事。十一者庄严具事。十二者舞歌乐事。十三者香鬘涂饰事。十四者资生具事。十五者诸光明事。十六者男女承奉事。如是名为十六种事。

解釈:諸行無常の性を、どのようにたびたび尋思し観察するのか。まず五陰身の内外二事を安立する。内事とは眼耳鼻舌身意の六処等である。外事とは衣食住用行などの十六種である。第一は地事であり、城邑、部落、住居、取引の場所などを含む。第二は園事であり、薬や草木を植える場所を含む。第三は山事であり、高山、丘陵など大小異なる山を含む。第四は水事であり、江河、大海、湖、池など水の集まる場所を含む。第五は作業事である。第六は庫蔵事である。第七は飲食の事である。第八は飲水の事である。第九は車乗の事である。第十は着衣の事である。第十一は荘厳具の事である。第十二は歌舞音楽の事である。第十三は香花塗鬘装飾の事である。第十四は生活資具の事である。第十五は光明照曜の事である。第十六は男女承奉の事である。これらを名づけて十六種の事とする。

これらの事はいずれも世俗界の無常の事である。これらの法が無常であるのは、いずれも有為に造作された生住異滅の法であり、生じて後は念念として留まらず、絶えず変異し、ついには滅壊するからである。衆生は幼い時から大きくなるまでずっとこれらの無常の事を行ってきたが、無常とは感じない。至教量の理を修習した後は、意識はこれらの事の無常性を容易に理解できるが、意根は愚鈍で受け入れにくい。それゆえ戒定慧を修習し、禅定の中で観行し、最後に無常性を証得する必要がある。証得とは現見であり、現見とは現前に法の無常性を観察したことであり、意識の思惟や理解によるものではない。無常性がはっきりと現前し、信服せざるを得ず、直ちに受け入れることが証得であり、さらに三昧が現れ、内心は法の無常に対する感知の中にあって動揺しない。

原文:安立如是。内外事已。复于彼事。现见增上。作意力故。以变异行。寻思观察。无常之性。此中内事。有十五种。所作变异。及有八种。变异因缘。云何内事。有十五种。所作变异。一分位所作变异。二显色所作变异。三形色所作变异。四兴衰所作变异。五支节具不具。所作变异。六劬劳所作变异。七他所损害。所作变异。八寒热所作变异。九威仪所作变异。十触对所作变异。十一杂染所作变异。

解釈:これらの内外事を安立した後、さらにこれらの事を現見するために、見法の作意力を強め、諸法の変異という角度から内外事の無常性を尋思し観察する。そのうち内事には十五種の変異があり、八種の変異の因縁がある。内事にはどの十五種の変異があるのか。第一は色身が異なる時期にある分位の変異である。第二は顕色に現れる変異であり、肌の色の白黒赤黄などである。第三は形色に現れる変異であり、背の高低、体の太痩せなどである。第四は色身の興衰に現れる変異であり、力がある、ないなどである。第五は身根の肢節に現れる変異であり、腕や足を断たれるなどの欠損である。

第六は労作に現れる変異であり、疲労と疲労でないことなどである。第七は人に損害されることに現れる変異であり、人に欺かれ、陥れられ、誹謗され、名声を損なわれるなどである。第八は寒熱に現れる変異であり、発熱、寒気などである。第九は威儀進止に現れる変異であり、色身の怠慢、猫背、行動不便などである。第十は接触の対象に現れる変異であり、接触する人・事物の変動と変化である。第十一は雑染の心で行った事柄に現れる変異であり、善悪業の転変などである。第十二は身体の疾病に現れる変異であり、以前は健康であったが、今は病苦が現れるなどである。第十三は死亡に現れる変異であり、生命が終わることである。第十四は死後、身体に青瘀腫脹の変異が現れることである。第十五は死後、死体が消え去り、骨灰も跡形もなくなる変異である。

原文:云何八种。变异因缘。一积时贮畜。二他所损害。三受用亏损。四时节变异。五火所焚烧。六水所漂烂。七风所鼓燥。八异缘会遇。

积时贮畜者。谓有色诸法。虽于好处。安置守护。而经久时。自然败坏。其色衰损。变异可得。他所损害者。谓种种色法。若为于他。种种捶打。种种损害。即便种种。形色变异。受用亏损者。谓各别属主。种种色物。受者受用。增上力故。损减变异。

解釈:八種の変異因縁とは何か。第一は積時貯畜、第二は他所損害、第三は受用虧損、第四は時節変異、第五は火所焚焼、第六は水所漂爛、第七は風所鼓燥、第八は異縁会遇である。

積時貯畜とは、色相のある諸法は、たとえ適切な場所に置いて保存し守護していても、長い時間が経過すれば、やはり自然に敗壊し、その色相に衰損変異の現象が現れるということである。他所損害とは、種々の色法が、あるいは他人に種々の方法で打たれ、種々の方法で損害されると、種々の変異した形色が生じるということである。受用虧損とは、それぞれ異なる使用者に属する種々の有色の物質が、受用者が絶えず使用することによって、磨耗変異の現象が現れるということである。

原文:时节变异者。谓秋冬时。丛林药草。华叶果等。萎黄零落。于春夏时。枝叶华果。青翠繁茂。火所焚烧者。谓大火纵逸。焚烧村邑。国城王都。悉为灰烬。水所漂烂者。谓大水洪漫。漂荡村邑。国城王都。悉皆沦没。风所鼓燥者。谓大风飘扇。湿衣湿地。稼穑丛林。干韅革日枯槁。

解釈:時節変異とは、秋冬の時節には、叢林、薬草、花、葉、果実などがいずれも萎えて黄ばみ散り落ちるが、春夏の時には、叢林、薬草、枝葉、花果が再び生え出でて、青々と繁茂するということである。火所焚焼とは、大火が燃え広がり、村や聚落を焼き、国城や王宮もすべて灰燼に帰すということである。水所漂爛とは、大水が氾濫して村や聚落を呑み込み、国城や王宮もすべて洪水に沈むということである。風所鼓燥とは、大風が吹き荒れる時、湿った衣服や土地、作物や叢林が吹いて乾燥し、ますます枯れ果てるということである。

原文:异缘会遇者。谓缘乐受触。受乐受时。遇苦受触。缘苦受触。受苦受时遇乐受触。缘不苦不乐受触。受不苦不乐受时。遇乐受触。或苦受触。又有贪者会遇瞋。缘贪缠止息。发起瞋缠。如是有瞋痴者。会遇异分。烦恼生缘。当知亦尔。如是眼识。正现在前。会遇声香味触境等。是名八种。变异因缘。一切有色。及无色法。所有变异。皆由如是。八种因缘。除此更无。若过若增。

解釈:異縁会遇とは、楽受の触対に縁して楽受を受けるべき時に、苦受の触に出会うことである。苦受の触に縁して苦受を受けるべき時に、楽受の触に出会うことである。不苦不楽受の触に縁して不苦不楽受を受けるべき時に、楽受の触あるいは苦受の触に出会うことである。さらにまた、貪のある人が瞋の縁に出会い、こちらでは貪の煩悩の纏縛が止息し、あちらでは瞋の煩悩の纏縛が生じる。このように瞋と癡のある人は、瞋でも癡でもない煩悩が生じる縁に出会うのも同様である。同様に、眼識が正に現前している時に、声香味触の境界の縁に出会う。これを八種の変異因縁と名づける。一切の有色の法および無色の法のすべての変異は、いずれもこの八種の因縁によって生じるものであり、これ以外に他の因縁はなく、それを超えたり増したりすることもない。

ここでの異とは、変わるという意味である。出会う縁が変われば、因が変わり、果も変わる。因縁の変異は大別してこの八種であり、細分すれば多くあるかもしれない。縁が変わるがゆえに無常であり、果が変わるがゆえにこれも無常である。因縁の変異によって無常が完全かつ十分に示されるのである。

原文:云何寻思。内事分位所作。变坏无常之性。谓由观见。或自或他。从少年位。乃至老位。诸行相续。前后差别。互不相似。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。此内分位。前后变异。现可得故。

解釈:色身の分位に現れる変壊無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人が少年位から老年位に至るまでの間、諸行が相続して変異し、前後の差異の現象に相似するところがないことを観見する。これらの現象を観察した後、心の中にこのような観念を持つべきである。すなわち、これらの諸行はその性がまことに無常であると。なぜこの結論に至るのか。色身上の内分位において、幼い時から老いるまでの前後の変化と差異が、まことに現前に観察できるからである。

原文:云何寻思。内事显色所作。变异无常之性。谓由观见。或自或他。先有妙色。肌肤鲜泽。后见恶色。肌肤枯槁。复于后时。还见妙色。肌肤鲜泽。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。此内显色。前后变异。现可得故。

解釈:内身事の眼識が見る顕色に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分や他人が以前は美しい肌色を有し、肌が鮮やかで潤いがあったが、後に肌色が悪くなり、枯れて潤いを失っているのを見出し、しばらく経ってから再び色つやが美しく肌が潤っているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中で思う。このような諸行は、その性がまことに無常であると。なぜそう言えるのか。これらの身内の顕色は前後で異なり、変異無常であり、現前に観察できるからである。

原文:云何寻思。内事形色。所作变异。无常之性。谓如说显色。如是形色。由肥瘦故。应知亦尔。云何寻思。内事兴衰。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。先时眷属财位。或见悉皆兴盛。后见一切。皆悉衰损。复于后时。还见兴盛。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。兴衰变异。现可得故。

解釈:内身事が形色に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。観察した顕色のように、形色も肥痩の面で同様の道理であると知るべきである。内身事が興衰に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分や他人の従前の眷属や財産、地位を観見し、ある時はすべて興盛であるのを見るが、後にすべて衰損しているのを見る。さらにその後、再び興盛しているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中にこのような感想が生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。なぜか。家財や眷属の興衰の変異は、現前に観察できるからである。

原文:云何寻思。内事支节。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。先时支节。无有缺减。后时观见。支节缺减。或王所作。或贼所作。或人所作。或非人作。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:内身事が肢節に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人の肢節を見ると、以前は欠損がなかったのに、後に肢節に欠損が見られる。このことは、あるいは王の懲罰によって生じたものか、あるいは賊の略奪時に生じたものか、あるいは他人によって生じたものか、あるいは非人によって生じたものである。これらの現象を観察した後、心の中にこのような観念が現れる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何寻思。内事劬劳。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。身疲劳性。身疲极性。或驰走所作。或跳踊所作。或趒踯所作。或骗骑所作。或作种种。迅疾身业。复于余时。见彼远离。疲劳疲极。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:内身事の身体の労累に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人の身体の疲労性、身体の極度の疲弊性を観察する。それは、あるいは速く走ることによって生じたものか、あるいは跳躍によって生じたものか、あるいは繰り返し跳ねることによって生じたものか、あるいは馬に乗ることによって生じたものか、あるいは種々の速やかな身業を行うことによって生じたものであり、その後、この極度の疲労がなくなって消えているのを見る。これらの現象を観察する時、心の中にこのような観念が生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何寻思。内事他所损害。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。他所损害。其身变异。或由刀杖鞭革。皮绳矛槊等坏。或由种种。蚊虻蛇蝎。诸恶毒触。之所损害。复于余时。见不变异。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:内身事が人に損害されることによって身体に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人が人に損害されて身体に変異が生じたことを観見する。それは、あるいは刀杖による鞭打ち、丈夫な縄や長矛、矢などによって壊されたものか、あるいは種々の蚊虻、蛇蠍などの悪毒に毒害されたものである。しかし後に身体が回復し、変異の現象がなくなっているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中にこのような観念が生じる。このような諸行はまことに無常であると。

原文:云何寻思。内事寒热。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。于正寒时。身不舒泰。踡局战栗。寒冻缠逼。希遇温阳。于正热时。身体舒泰。奋身干语。霡霂流汗。热渴缠逼。希遇清凉。复至寒时。还见如前。所说相状。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:内身事が寒熱によって現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人が、特に寒い時には身体がとても不快で、体を丸めて全身震え、寒さが身に迫り、温かい陽光を得たいと願うのを観見する。あるいは特に暑い時には身体が伸びやかで、全身が熱く、口が渇き、汗が雨のように全身に流れ、熱くて渇いて、涼しさに出会いたいと願うのを観察する。その後寒い時節になると、再び前に述べた現象と状態が見られる。これらの現象を観察して、心の中にこのような観念が生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何寻思。内事威仪。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。行住坐卧。随一威仪。或时为损。或时为益。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:内身事が四威儀に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人が行住坐臥の時、一つの威儀に随って、ある時は減損し、ある時は増益するのを観見する。これらの現象を観察した後、心の中にこのような観念が現れる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何寻思。内事触对。所作变异。无常之性。谓由触对。顺乐受触。领乐触缘。所生乐时。自能了别。乐受分位。如能了别。乐受分位。如是了别。苦受分位。不苦不乐受分位。应知亦尔。彼由了别。如是诸受。前后变异。是新新性。非故故性。或增或减。暂时而有。率尔现前。寻即变坏。知是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。

解釈:内身事が触対の時に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。順心の楽受の触に触れ、楽触の縁から生じた楽受を領受する時に、自然に楽受の分位を了別することができる。楽受の分位を了別できるように、苦受の分位を了別するのも同様であり、不苦不楽受の分位を了別するのも同様である。この三種の受の前後の変異を了別することにより、受は絶えず更新変化し、最初のようには一成不変ではなく、三種の受は時に増え、時に減り、各種の受は一時的にしか存在せず、突然現前し、まもなく変滅する。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。内事杂染。所作变异。无常之性。谓能了知。先所生起。或有贪心。或离贪心。或有瞋心。或离瞋心。或有痴心。或离痴心。又能了知。随一一种。诸随烦恼。所染污心。又能了知。随一一种。诸随烦恼。不染污心。又能了知。彼心相续。由诸烦恼。及随烦恼。于前后位。趣入变坏。不变坏性。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。心由杂染。所作变异。现可得故。

解釈:内身事が雑染によって生じた変異無常の性をどのように観察するのか。先に生じた雑染心を了知できる。あるいは貪心があるか、あるいは貪を離れた心である。あるいは瞋心があるか、あるいは瞋を離れた心である。あるいは癡心があるか、あるいは癡を離れた心である。さらに、それぞれの随煩悩によって生じた染汚心を了知でき、それぞれの随煩悩によって生じた非染汚心をも了知できる。さらに、雑染心が相続する中で、諸煩悩および随煩悩によって、前後の位において変壊と不変壊の性に趣入することを了知できる。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。なぜか。心が雑染によって生じた変異は、現前に観察できるからである。

原文:云何观察。内事疾病。所作变异。无常之性。谓由观见。或自或他。先无疾病。安乐强盛。后时观见。或自或他。遭重病苦。触对猛利。身诸苦受。如前广说。复于余时。还见无病。安乐强盛。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。

解釈:内身事が疾病によって現れる変異無常の性をどのように観察するのか。自分あるいは他人が以前は疾病がなく、身心安楽で強健であったのを観見し、後に自分あるいは他人が重い病苦に遭い、病がひどく、非常に苦痛を感じているのを観見する。さらにその後、自分あるいは他人がまた病気がなく、身心安楽で強健になっているのを観察する。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。内事终殁。所作变异。无常之性。谓由观见。今时存活。安住支持。复于余时。观见死没。唯有尸骸。空无心识。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。云何观察。内事青瘀等。所作变异。无常之性。谓由观见。死已尸骸。或于一时。至青瘀位。或于一时。至脓烂位。如是乃至。骨锁之位。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。

解釈:内身事が死亡に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。他人が当時はまだ生きていて、安穏に世に住しているのを観見し、後に彼が死亡し、死体だけが残って心識がなくなっているのを発見する。この現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。内身事が死体の青瘀などの位に現れる変異無常の性をどのように観察するのか。死んだ死体を観察すると、ある時には青瘀腫脹の現象が現れ、ある時には死体に膿腫潰爛の現象が現れ、最後には一山の骨だけが残る。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。内事一切。不现尽灭。所作变坏。无常之性。谓由观见。彼于余时。此骨锁位。亦复不现。皆悉败坏。离散磨灭。遍一切种。眼不复见。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。如是色相。数数改转。前后变异。现可得故。

解釈:内身事の一切の法が現れず、すべて滅し尽くされたことに現れる変壊無常の性をどのように観察するのか。身体が後に残した一山の骨もなくなって、すべて敗壊し、消散し、磨滅し、あらゆる色物が目に見えなくなっているのを観察する。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。なぜそう言えるのか。死後の死体の色相が絶えず転換し、前後の変異の現象が現前に観察できるからである。

原文:如是且由。现见增上。作意力故。十五种行观。察内事。种种变异。无常之性。观察是已。复更观察。十六外事。种种变异。无常之性。云何观察。地事变异。无常之性。谓由观见。此地方所。先未造立道场。天寺宅舍。市廛城墙等事。后见新造。善作善饰。复于余时。见彼朽故圮坼。零落颓毁穿缺。火所焚烧。水所漂荡。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。何以故。如是色相。前后转变。现可得故。

解釈:このように、現量に見られる増上作意力によって、十五種の内事の種々の変異無常の性を観察し、その後引き続いて十六種の外事の種々の変異無常の性を観察する。地事の変異無常の性をどのように観察するのか。この地の所在の場所を観察すると、以前は道場、寺院、住居、市場、城壁などが建てられておらず、後にこの地にこれらの建物が新築され、さらにその後、これらの建物が古びて取り壊されたり、荒れ果てて崩壊したり、火に焼かれたり、水に押し流されたりしているのを見る。これらの事を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。なぜそう言えるのか。その色相の前後の転変が、現前に観察できるからである。

原文:云何观察。园事变异。无常之性。谓先观见。诸园苑中。药草丛林。华果枝叶。悉皆茂盛。青翠丹晖。甚可爱乐。复于后时。见彼枯槁。无诸华果。柯叶零落。火所焚烧。水所漂荡。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:園林の変異無常の性をどのように観察するのか。以前、すべての園林の中の薬草、叢林、花果、枝葉がことごとく茂盛で、赤い花と緑の葉がとても愛らしく見えたが、その後の時に、これらの植物が枯れ果て、花果もなくなり、葉が散り落ち、あるいは火に焼かれ、あるいは水に押し流されているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中で思う。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。山事变异。无常之性。谓于一时。观见其山。丛林蓊郁。耸石巉岩。复于一时。见彼丛林。巉岩耸石。雕残颓毁。高下参差。火所焚烧。水所漂荡。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:山川山脈の変異無常の性をどのように観察するのか。ある時に山脈の林木が茂盛で、山岩が立ち並び雲にそびえているのを見るが、後のある時には、その叢林の立ち並ぶ山岩が凋零残毀し、崩れ落ちそうで、凸凹で、あるいは火に焼かれ、あるいは水に押し倒されているのを見る。これらの事を観察した後、心の中で思う。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。水事变异。无常之性。谓先一时。见诸河渎。池泉井等。涛波涌溢。醴水盈满。后于一时。见彼一切。枯涸干竭。见是事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。业事变异。无常之性。谓先一时。见彼种种。殉利牧农。工巧正论。行船等业。皆悉兴盛。复于一时。见彼事业。皆悉衰损。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:河水などの変異無常の性をどのように観察するのか。以前のある時に、諸河川、泉池、井などの水流が波濤洶々とし、甘美な水が満ちあふれているのを見るが、後のある時には、すべての河川泉池が枯渇し干上がっているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中で思う。このような諸行は、その性がまことに無常であると。所作業用の変異無常の性をどのように観察するのか。以前のある時に、世俗の利を求めるための農牧業、建築科学の各種技術、世間における正当な演説弁論、さらに船舶輸送の業がいずれも興盛であるのを見るが、後のある時には、これらの事業がすべて衰落しているのを見る。これらの現象を観察した後、心の中にこのような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。库藏变异。无常之性。谓由观见。种种库藏。一时盈满。一时灭尽。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。饮食变异。无常之性。谓由观见。种种饮食。一时未办。一时已办。一时入口。牙齿咀嚼。和杂涎唾。细细吞咽。一时入腹。渐渐消化。一时变为。屎尿流出。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:庫蔵の変異無常の性をどのように観察するのか。種々の庫蔵が今は満ちあふれているが、あの時には消滅し尽くしているのを観察する。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。飲食の変異無常の性をどのように観察するのか。種々の飲食が、今はまだできていないが、あの時にはでき上がっている。今は口に入れて噛み、唾液と混ぜてゆっくり飲み込み、あの時には飲食が腹に入って消化され、その後屎尿となって排泄される。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。乘事变异。无常之性。谓于一时。见种种乘。新妙庄严。甚可爱乐。复于一时。见彼朽故。离诸严饰。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。衣事变异。无常之性。谓由观见。种种衣服。一时新成。一时故坏。一时鲜洁。一时垢腻。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:車乗の事の変異無常の性をどのように観察するのか。ある時に種々の車乗がまだ新しく、美しく荘厳で、愛すべきものであるのを見るが、別の時にはこれらの車乗が朽ち果て衰え、美しくも荘厳でもなくなっているのを見る。これらの現象を観察して、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。衣服の事の変異無常の性をどのように観察するのか。種々の衣服が、今は新しくできたものであるが、あの時には古びて壊れ、今は清潔で鮮やかであるが、あの時には汚れに満ちているのを見る。これらの現象を観察して、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。严具变异。无常之性。谓由观见。诸庄严具。一时未成。一时已成。一时坚固。一时破坏。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。舞歌乐事。所有变异。无常之性。谓由观见。舞歌伎乐。现在种种。音曲差别。异起异谢。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:荘厳の具の変異無常の性をどのように観察するのか。種々の荘厳の具が、今はまだできていないが、あの時には完成し、今は堅固であるが、あの時には散壊しているのを見る。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。歌舞伎楽の事の変異無常の性をどのように観察するのか。演奏中の歌舞伎楽に種々の音声と曲調の差異があり、今は起こりあの時には滅するのを観察する。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。香鬘涂饰。所有变异。无常之性。谓先观见。种种香鬘。鲜荣芬馥。后时见彼。萎悴臭烂。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。资具变异。无常之性。谓观见彼。未造已造。成满破坏。前后变异。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:香鬘塗飾のすべての変異無常の性をどのように観察するのか。現前に種々の香鬘が栄華艶麗で、香りが四方に溢れているのを見るが、後に香鬘が萎えて黄ばみ、砕けて爛れ、臭く汚れているのを見る。これらの現象を見て、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。資生の具の変異無常の性をどのように観察するのか。資生の具が以前はまだ作られておらず、後に作り出され、使用された後に破壊され、前後で絶えず変異しているのを観察する。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:云何观察。光明变异。无常之性。谓由观见。种种明闇。生灭变异。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。云何观察。男女承奉。所有变异。无常之性。谓观见彼。或衰或盛。不久坚住。见此事已。便作是念。如是诸行。其性无常。余如前说。

解釈:光明の変異無常の性をどのように観察するのか。種々の明暗相の生滅変異を見る。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。男女が互いに愛し合うことの変異無常の性をどのように観察するのか。男女の愛情が盛んから衰え、衰えから盛んへと移り、長くは続かないのを観察する。これらの現象を観察した後、このような思いが生じる。このような諸行は、その性がまことに無常であると。

原文:如是一切。外事诸行。前之六种。是所摄受事。后之十种。是身资具事。以要言之。当知其性。皆是无常。何以故。形相转变。现可得故。由如是等。如前所说。

解釈:このように一切の外事の諸行のうち、前の六種は五陰身が摂受する事であり、後の十種は身体に必要な資具の事である。要するに、これらの法はその性がいずれも無常であると知るべきである。なぜそう言えるのか。これらの法の形と相の転変は、現前に観察できるからである。前辺に具体的に述べた通りである。

原文:诸变异行。现见增上。作意力故。于内外事。如其所应。以变异行。观察一切。是无常性。由是因缘。于诸变异。无常之性。现见不背。不由他缘。非他所引。随念观察。审谛决定。即由如是。所说因缘。说名现见。增上作意。即由如是。现见增上。作意力故。观察变异。无常性已。彼诸色行。虽复现有。刹那生灭。灭坏无常。而微细故。非现所得。

解釈:これら絶えず変異する諸行を現前に観察できる増上作意力があるがゆえに、内事と外事を観察すると変異無常の性に応じ、諸行の変異という角度から一切の法が無常であることを観察する。この因縁によって、諸行の変異無常の性に対して、現前に観察し、その変異無常性に背かない。現見とは現量に見るという意味であり、内外事の一切の法は無常性と背かず、一切の法の変異は他の縁によって起こるものではなく、外在の因縁によって引き起こされたものではない。

内外一切法の無常性に対する観察と確認は、自分の増上作意力に随って詳細に審査することができ、最後に心が決定を得る。このような因縁があるがゆえに、現前の観察を現見増上作意と言うのである。すなわち、このような現見増上作意力があるがゆえに、諸行の変異無常の性を観察した後、それらの色行はまだ存在してはいるが、いずれも刹那生滅、滅壊無常の法であると知る。これらの法が非常に微細であるがゆえに、現前に観察することはできない。

原文:故依现见。增上作意。应正比度。云何比度。谓彼诸行。要有刹那。生灭灭坏。方可得有。前后变异。非如是住。得有变异。是故诸行。必定应有。刹那生灭。彼彼众缘。和合有故。如是如是。诸行得生。生已不待。灭坏因缘。自然灭坏。如是所有。变异因缘。能令诸行。转变生起。

解釈:それゆえ現見増上作意に依拠して、正しく比度し、色行の刹那生滅変異を知るべきである。どのように比度するのか。このように認知すべきである。諸行には必ず刹那の生滅がなければならず、色行が滅壊してはじめて前後の変異を観察できるのであり、ずっとそのまま住して不変であるならば変異を知ることはできない。それゆえ諸行には必ず刹那の生滅があるはずである。多くの因縁が和合してはじめて現れるがゆえに、これらの諸行が生じるのであり、生じた後は諸行の滅壊を待つことなく、その和合した因縁が滅すれば、諸行は自然に滅壊する。それゆえ、諸行を変異させるすべての因縁は、諸行に転変を生じさせることができるのである。

比度とはすなわち比量であり、現量に見る正しい比度によってはじめて真実の結果が得られる。すなわち比度の根拠は現量見であり、事実である。比度の結果こそ事実である可能性がある。さもなければ不正比度であり、比度の結果は真実でなく、信頼できない。

色行とは色法、色蘊の運行である。色行は現前、現量に見ることができるが、色法の刹那刹那の生滅変異は、禅定力と慧力が不足しているため現前に見ることができず、現前に如実に見た色行に依拠して正しく比度する必要がある。色法が絶えず生滅滅壊してこそ、色法は存在し顕現し、色行があり、前後の変異があってこそ色行がある。もし色法が変異しなければ、行がなく、法は存在しない。それゆえ色行の刹那生滅変異は、現量に色を見ることを基礎として正しく比度してはじめて、証知し正知することができる。

原文:此是变异。生起因缘。非是诸行。灭坏因缘。所以者何。由彼诸行。与世现见。灭坏因缘。俱灭坏已。后不相似。生起可得。非彼一切。全不生起。或有诸行。既灭坏已。一切生起。全不可得。如煎水等。最后一切。皆悉消尽。灾火焚烧。器世间已。都无灰烬。乃至余影。亦不可得。彼亦因缘。后后展转。渐减尽故。最后一切。都无所有。不由其火。作如是事。是故变异。由前所说。八种因缘。令变生起。自然灭坏。

解釈:これは諸行の変異の現象が生起する因縁であって、諸行の滅壊の因縁ではない。なぜそう言えるのか。これは、諸行が世間に現見できる滅壊の因縁とともに滅壊した後、相似の法が再び生起することはないという現象から見て取れるが、すべての法が生起しないわけではない。ある諸行は滅壊した後、一切の法が生起しなくなる。たとえば水を沸かすと、沸かすほどに減り、ついには最後にすべての水が消え去る。

またたとえば三災の中の火災は、器世間を焼き尽くした後、灰燼さえ存在せず、影さえ見えなくなる。これも因縁が絶えず変異するため、諸行が漸次減少し、ついにはすべて滅し尽くされ、最後には一切の法が存在しなくなるのである。器世間がすべて滅し尽くされるのは、火災のゆえに滅し尽くされたのではない。それゆえ、諸行の変異は前に述べた八種の因縁によって変異の現象が生起し、諸行は自然に滅壊するのである。

諸行が生起する因縁は法の変異であって、法の滅壊ではない。滅壊した後には法がなく、諸行もない。諸行の滅壊もまた無常と苦を表している。

原文:如是比度。作意力故。由灭坏行。于彼诸行。刹那生灭。灭坏无常。而得决定。于如是事。得决定已。复于他世。非所现见。诸行生起。应正比度。云何比度。谓诸有情。现有种种。差别可得。或好形色。或恶形色。或上族姓。或下族姓。或富族姓。或贫族姓。或大宗叶。或小宗叶。或长寿命。或短寿命。言或威肃。或不威肃。或性利根。或性钝根。如是一切。有情差别。定由作业。有其差别。方可成立。非无作业。如是有情。色类差别。定由先世。善不善业。造作增长。种种品类。

解釈:このような比度作意力があるがゆえに、諸滅壊行から諸行の刹那生滅、滅壊無常を観察し、結論を得る。すなわち諸行は変異無常である。これらの事に対して決定を得た後、さらに前世と後世の諸行は現見できないので、諸行の生起について正しく比度すべきである。どのように比度するのか。諸有情が現前に種々の差異を持つことは観察できる。あるいは良い相貌があるか、あるいは悪い相貌がある。あるいは高貴な家族の種姓であるか、あるいは卑賎な家族の種姓である。あるいは大家族の出であるか、あるいは小家族の出である。あるいは長寿であるか、あるいは短寿である。あるいは話しぶりが威厳で冷厳であるか、あるいは威厳で冷厳でないか。あるいは根性が鋭利であるか、あるいは根性が鈍い。

このように一切の有情の差異は、必ずその所作の業行に差異があってはじめて成立するのであり、所作の業行がないのではない。このような有情の色相の種類の差異は、必ず前世に造作した善業と不善業のゆえに、相互の間の種々の品類の差異が増長されるのである。

正比度とは、すでに心が決定を得た現見に基づいて対比思量することである。現見に基づかなければ、その対比思量は不正比度であり、不正比度は智慧に摂されない。正比度は智慧を獲得する。

原文:由彼因缘。于今自体。差别生起。不应自在。变化为因。何以故。若说自在。变化为因。能生诸行。此所生行。为唯用彼。自在为缘。为待余缘。如是自在。方能变化。若唯用彼。自在为缘。是则诸行。与彼自在。俱应本有。何须更生。

解釈:種々の因縁によって、今や種々の諸行の自体の差異が顕現した。諸行の自体の差異の出現の原因は、自在変化にあるべきではない。なぜそう言えるのか。もし自在変化が諸行を生じさせる因であると言うならば、この因から生じた諸行は、自体の自在のみを縁とするのか、それとも他の縁を待って、このような自在がはじめて変化を生じさせるのか。もし自体の自在のみを縁とするならば、諸行とその自在はともに本来有であるはずであり、本来有であるならば、さらに生じる必要があるだろうか。

原文:若言先有。自在体性。然后行生。是则诸行。不唯自在。为缘生起。若言自在。随其所欲。功用祈愿。方能造化。是故亦用。欲为因缘。非唯自在。若尔此欲。为有因耶。为无因耶。若言有因。即用自在。以为因者。此则同前。所说过失。不应道理。若言此欲。更有余因。是则如欲。功用祈愿。离自在外。余法为因。如是亦应。一切诸行。皆用余法。以为其因。何须妄计。无用自在。

解釈:もし元来自在の体性があり、その後諸行が生じると言うならば、このような諸行は自在のみを縁として生起するのではない。もし自在がその欲するところに随い、その機能作用が祈求と発願を通じてはじめて諸行を造化すると言うならば、諸行は欲を因縁として生じるのであり、自在のみを縁とするのではない。もしそうであるならば、この欲は有因で生起するのか、無因で生起するのか。もし有因であり、自在を因とすると言うならば、これは前に述べたのと同じ過失があり、この理は通らない。もしこの欲の出現に他の因があると言うならば、欲の功用が祈願を通じて実現されるように、自在を離れて他の法が生起の因としてある。もしそうであるならば、一切の諸行はいずれも他の法を生起の因とするはずであり、なお虚妄に自在を因と計執する必要があろうか。

原文:由如是等。比度增上。作意力故。于有他世。诸行生起。获得决定。如是略由。三种增上。作意力故。寻思观察。内外诸行。是无常性。谓净信增上。作意力故。现见增上。作意力故。比度增上。作意力故。于前所举。能随顺修。无常五行。已辩变异。灭坏二行。

解釈:以上のこれらの比度増上作意力があるがゆえに、前世と後世の諸行の生起があるという事に対して、決定心と確定心が生じる。大略、三種の増上作意力によって、内外諸行が無常性であることを尋思観察できる。三種の増上作意力とは、浄信増上作意力、現見増上作意力、比度増上作意力である。前辺に挙げた内外諸行に対して、順随して五種の無常行を修習することができる。以上で変異と滅壊の二種の行の辨別が終わった。

前世と後世の五蘊の無常を観行する必要がある時は、現世の五蘊を如実に現量観行することを基礎として、前世と後世の五蘊を正しく比度観行し、証知を得なければならない。比度する二法は同類でなければならず、同類でない法は比度できない。現在の五蘊を如実に現量観行することを基礎として、すでに過ぎ去った五蘊、および今後現れるであろう五蘊を正しく比度観行することができ、これによって証知を得て、諸行無常に対して心が決定を得て、確認することができる。

原文:云何复由。别离行故。观无常性。谓依内外。二种别离。应知诸行。是无常性。依内别离。无常性者。谓如有一。先为他主。非奴非使。能自受用。能驱役他。作诸事业。彼于后时。退失主性。非奴使性。转得他奴。及所使性。于主性等。名为别离。无常之性。

解釈:さらにどのように別離行によって無常性を観察するのか。内外二種の別離に依拠して、諸行が無常性であることを知るべきである。内別離の無常性に依拠するという意味は、もし一人の人が以前は他人の主人であり、自分は他人の奴隷や走り使いではなく、自分で完全に主となることができ、他人を驱使して諸事業を行わせることができたが、この人が後に主人でなくなり、主人の性と、奴隷走使でない性を退失し、転じて他人の奴隷と走り使いの性となったならば、この人にとって主人の性などは、名づけて別離無常の性とする。

原文:依外别离。无常性者。谓现前有。资生财宝。先未变异。未为别离。无常灭坏。后时为王。盗贼非爱。及共财等。之所劫夺。或由恶作。加行失坏。或方便求。而不能得。如是等类。应知是名。由别离行。知无常性。

解釈:外別離の無常性に依拠するという意味は、現前に資生の財宝があり、以前は変異が生じておらず、財宝はまだ別離しておらず、無常変壊していないが、後に王に没収されたり、盗賊に盗まれたり、親愛でない人に奪われたり、他人の共有財産となって流失したり、あるいは強力な蛮力によって壊されたり、あるいは再び方便に求めても得られなくなったりする。これらの現象から、これを名づけて別離行によって無常性を知ると言うべきである。

原文:云何复由。法性行故。观无常性。谓即所有。变异无常。灭坏无常。别离无常。于现在世。犹未合会。于未来世。当有法性。如实通达。如是诸行。于未来世。当有法性。如是等类。名为通达。法性无常。

云何复由。合会行故。观无常性。谓即如是。变异无常。灭坏无常。别离无常。于现在世。合会现前。如实通达。如是诸行。于现在世。现前合会。如是等类。名为通达。合会无常。彼于如是。内外诸行。五无常性。由五种行。如其所应。作意修习。多修习故。获得决定。

解釈:さらにどのように法性の行によって無常性を観察するのか。すべての変異無常、滅壊無常、別離無常が現在世においてまだ合会しておらず、未来世において現れるべき法性を、如実に通達できる。これらの諸行が未来世において現れるべき法性、このような等類を、名づけて法性無常の通達とする。

さらにどのように和会行によって無常性を観察するのか。このような変異無常、滅壊無常、別離無常が、現在世において和会して現前し、如実に通達する。このような諸行が現在世において現前に和会すること、このような等類を、名づけて和会無常の通達とする。このような内外諸行の五種の無常性に対して、五種の行によって、そのあるべきように作意修習する。多く修習するがゆえに、無常性に対して心が決定を獲得する。

原文:如是由证成道理。及修增上故。于无常行。得决定已。从此无间。趣入苦行。作是思惟。如是诸行。皆是无常。是无常故。决定应是。有生法性。如是诸行。既是生法。即有生苦。既有生苦。当知亦有。老病死苦。怨憎会苦。爱别离苦。求不得苦。如是且由。不可爱行。趣入苦行。如是复于。有漏有取。能顺乐受。一切蕴中。由结缚行。趣入苦行。

解釈:このように実証の理および修行の増上があるがゆえに、心が無常性に対してすでに決定を得た後、これより以後、間断なく苦行の修行過程に趣入する。苦行を修習する時、このように思惟する。これらの諸行はいずれも無常であり、無常であるがゆえに、必ず生ずる法性があるはずである。これらの諸行は生法であるがゆえに、生苦がある。生苦があるがゆえに、老病死苦、怨憎会苦、愛別離苦、求不得苦もあることを知るべきである。このように暫く不可愛行によって、苦行の修習段階に入り、さらに有漏で有所取着の、楽受に随順しうる一切の蘊の中で、結縛行を観察することによって、苦行の修習段階に入る。

観行によって諸行無常を証得した後、心は間断なく三苦、八苦を思惟し、苦行に趣入する。間断なく苦行に趣入するとは、意根と意識が同時に無常法に対して心が決定を得て、諸行無常を確認し、さらに共に諸行が苦であることを証得することである。

原文:所以者何。以于爱等结处。生爱等结。于贪等缚处。生贪等缚。便能招集。生老病死。愁悲忧苦。一切扰恼。纯大苦蕴。如是复于。有漏有取。顺非苦乐。一切蕴中。由不安隐行。趣入苦行。所以者何。有漏有取。顺非苦乐。一切诸蕴。粗重俱行。苦乐种子。之所随逐。苦苦坏苦。不解脱故。一切皆是。无常灭法。

解釈:なぜそう言えるのか。愛などの結縛の処において愛などの結縛が生じ、貪などの結縛の処において貪などの結縛が生じるならば、生老病死憂悲愁苦を招き集め、一切の憂悩、純大苦が聚集するからである。このようにさらに有漏で有所取着の、非苦非楽受に随順する一切の蘊の中で、不安穏行によって、苦行の修習に入る。なぜそう言えるのか。有漏で有所取着の、非苦非楽受に随順する一切の諸蘊は、粗重の煩悩と共に運行し、苦楽の種子が随逐する処であり、苦苦と壊苦が解脱しないがゆえに、一切の法はいずれも無常の生滅法である。

原文:如是行者。于能随顺。乐受诸行。及乐受中。由结缚行。趣入坏苦。于能随顺。苦受诸行。及苦受中。由不可爱行。趣入苦苦。于能随顺。不苦不乐受诸行。及不苦不乐受中。由不安隐行。趣入行苦。如是由结缚行。不可爱行。不安隐行。增上力故。于三受中。作如是说。诸所有受。皆悉是苦。如是名为。由无常行。作意为先。趣入苦行。

解釈:このように瑜伽行者は、楽受に随順しうる諸行および楽受の中で、結縛行を観察することによって、壊苦行の観察に入る。苦受に随順しうる諸行および苦受の中で、不可愛行を観察することによって、苦苦行の観察に入る。不苦不楽受に随順しうる諸行および不苦不楽受の中で、不安穏行を観察することによって、行苦の観察に入る。このように結縛行、不可愛行、不安穏行を観察する増上作意力があるがゆえに、三種の受の中でこのような結論を得る。すなわち、諸所有の受はことごとく苦である。これを、最初に無常行によって作意し、最後に苦行の観察に入ると名づける。

原文:复作是念。我于今者。唯有诸根。唯有境界。唯有从彼。所生诸受。唯有其心。唯有假名。我我所法。唯有其见。唯有假立。此中可得。除此更无。若过若增。如是唯有。诸蕴可得。于诸蕴中。无有常恒。坚住主宰。或说为我。或说有情。或复于此。说为生者。老者病者。及以死者。或复说彼。能造诸业。能受种种。果及异熟。由是诸行。皆悉是空。无有我故。如是名为。由无所得行。趣入空行。

解釈:瑜伽行者はさらにこのような思いを抱く。私は今、諸根があるだけであり、境界があるだけであり、根境相触から生じた諸受があるだけであり、感受する心があるだけであり、仮名の我と我所有の法があるだけであり、知見があるだけであり、仮立の法が得られるだけであり、これ以外にこれを超えたより多くの法はない。同様に、私は諸蘊が得られるだけであり、諸蘊の中には常恒、堅住の主宰がなく、あるいは我を我と言い、あるいは有情と言い、あるいはさらにこれらの法を生者、老者、病者および死者と言い、あるいは諸蘊が諸業を造り、種々の果および異熟生を受けることができると言う。この道理によって、諸行はことごとく空であり、その中に我がないことが示される。これを、無所得行によって空行に趣入すると名づける。

原文:复作是念。所有诸行。与其自相。及无常相。苦相相应。彼亦一切。从缘生故。不得自在。不自在故。皆非是我。如是名为。由不自在行。入无我行。如是行者。以其十行。摄于四行。复以四行。了苦谛相。谓无常行。五行所摄。一变异行。二灭坏行。三别离行。四法性行。五合会行。苦行三行所摄。一结缚行。二不可爱行。三不安隐行。空行一行所摄。谓无所得行。无我行一行所摄。谓不自在行。彼由十行。悟入四行。

解釈:行者はさらにこのような思いを抱く。すべての諸行はその自体相、および無常相、苦相と相应しており、諸行もまたすべて縁から生じるがゆえに自在を得ず、自在を得ないがゆえにいずれも我ではない。これを、不自在行によって無我行に入ると名づける。このような行者はその十種の行をもって四種の行を摂受し、さらに四種の行をもって苦諦相を明了する。すなわち無常行は五種の行に摂される。第一は変異行、第二は滅壊行、第三は別離行、第四は法性行、第五は和会行である。苦行は三種の行に摂される。第一は結縛行、第二は不可愛行、第三は不安穏行である。空行は一種の行に摂され、無所得行である。無我行は一種の行に摂され、不自在行である。行者はこの十種の行によって四種の行に悟入する。

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