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座禅三昧経講義

作者: 更新時間:2025-07-13 08:28:16

第二章 貪瞋痴の煩悩の特徴

原文:禅を学ぶ者、初めて師の所に至る。師は問うべきである、「汝は戒を清浄に持っているか。重い罪や悪邪はないか」と。もし五戒が清浄で重い罪業や悪邪がないと答えるならば、次に道法を教える。

もし破戒したと言うならば、重ねて問うべきである、「汝は何の戒を破ったのか」と。もし重戒であると言うならば、師は言う、「人が耳鼻を截(き)られた如く、鏡を照らす必要はない。汝は一旦帰り、精進して経典を誦し、福徳を勧め修めよ。これにより後世の道法の因縁を種(う)えるべし。この生においては永遠に道を得る機会を失う。譬えば枯れた樹木、灌漑を加えても花や葉、果実を生じないが如し」と。

もし他の軽戒を破ったならば、この時は如法に懺悔するよう教えるべきである。もし清浄になったならば、師が天眼通や他心通を得ているならば、即ちその病に随い道に趣く法を説く。

もし神通を得ていないならば、相を観るべきである。或いは尋ねるべきである、「三毒のうち、何が偏重か。淫欲が多いか、瞋恚(しんに)が多いか、愚痴が多いか」と。

釈:禅定を修め学ぼうとする者が、初めて師の居所に至った時、師は彼に尋ねるべきである:「お前は戒律を清浄に保っているか?戒行を犯したことはないか?犯した戒行は重罪や極めて邪悪な類いではないだろうな?」と。学人がもし五戒が全て清浄で、重大な罪業や邪悪な業がないと言うならば、その後、師は彼に禅定の法を教えるべきである。

もし学人が破戒したと言うならば、師は重ねて尋ねるべきである:「お前は何の戒を破ったのか?」と。学人がもし重戒を破ったと言うならば、師は言う:「あたかも人が耳と鼻を切り落とされた後、その者はもはや鏡を照らす必要がないようなものである。お前は一旦帰り、精進して仏典を誦持し、多く福徳を修めよ。そうすれば後世に修道の因縁を種(う)えることができ、今生では道を得る機会は失われる。譬えば枯れた樹木、多く雨水を施して灌漑しても、再び花や葉、果実を生じることはできないが如し」と。

もし学人が他の軽戒を破ったならば、この時師は彼に如法に懺悔するよう教える。もしこの者が懺悔し、心が清浄になったならば、師がもし天眼通や他心通を修得しているならば、彼の具体的な状況に基づき、彼に適した修道の法を説くべきである。もし師が神通を修得していないならば、この者の外見の相貌や心行の相状を観察すべきである。そして尋ねる:「貪瞋痴という三つの煩悩毒のうち、お前はどれが偏重か?淫欲が偏重か、瞋恚が偏重か、それとも愚痴が偏重か?」と。

原文:相を観るとは如何に。もし淫欲の相が多いならば、人当たりが軽く、妻や妾を多く持ち、言葉が多く他人を信じ易い。顔色は和やかで言葉は気軽、瞋りや恨みは少なく憂いも少ない。多くの技芸を能くし、多く聞き広く識り、文や詩歌を愛着し、善く談論し、人情を察し、畏怖が多い。心は房室(閨房)に在り、薄い衣を好み、女色を渇望し、臥具を愛着し、服飾や香や華を好む。

釈:相を観るとはどういうことか?もし淫欲の相が多いならば、人となりは比較的軽薄で、複数の妻妾を娶り、言葉が偏って多く、他人を信じやすい。顔色は和やかで、言葉は穏やか、心に瞋りや恨みは少なく、憂いも少ない。多くの才能や技術を掌握し、見識が広く、歌詞や詩賦を好み、能弁である。人情世故をよく観察でき、恐れることが多い。心は閨房を楽しみ、薄い衣装を好み、女色への渇望と貪着があり、臥具を好み、身なりに気を遣い、香りや花を好む。

原文:心は柔軟で憐愍の心があり、言葉は美しく福業を好んで修め、生天を願い、衆中に居ても難なく、他人の美醜を区別し、婦女を信頼する。欲火は盛んで心は後悔し変わり易く、自らを飾ることを好み、彩色画を観るのを好む。己の物を惜しみ、他者の財物を幸運にも得る。親友を結ぶのを好み、独りを好まず、居所に安住し流俗に従い、突然驚き突然恐れる。志は猿の如く定まらない。

釈:淫欲心が重い者は、心が柔軟で、憐愍の心があり他人を憐れみ、言葉は穏やかで美しく、福徳を修めることを好み、また昇天して享楽することを望み、大衆の中にいても恐れず、人気があり穏やかで自在である。他人の外見の美醜をよく分別し、女性を容易に信じる。欲火が盛んで、心は後悔して初心を変え易く、心が長続きしない。装飾や身だしなみを好み、彩色画を観賞することを好む。自分の財物を惜しみながら、他者の財物を幸運にも得る。親族や友人と交わることを好み、独りを好まない。居場所に安住して流れに従う。人事に対してはいつも驚き恐れ、志は猿のように定まらない。

原文:見る所は浅近で、事を行うに慮りがなく、軽い志で為し、趣(おもむき)は適意を得ることを好む。泣いたり嘆いたりするのを好み、身体は細く柔らかく寒さや苦しみに耐えられない。阻まれ易く悦び易く、事を忍ぶことができない。少し得れば大いに喜び、少し失えば大いに憂う。自ら発(はっ)し伏せ匿(かく)れ、身体は温かく汗は臭い。皮膚は薄く髪は細く、皺が多く白い。爪を切り髭を整え、歯は白く行いは軽やか。清潔な衣を好む。

学ぶことは専一でなく、林苑を遊び歩くのを好み、情が多く求めることも多い。意は常見(恒常の見解)に執着し、近くに徳ある者がいれば先んじて挨拶する。他人の言葉を用いるのを好み、強いて顔を作り辱めに耐える。聞いた事は速やかに理解し、為す事業は好醜を分別する。苦厄を憐れみ傷み、自らは大きく勝ちたがり侵されるのを受けない。施し恵む行いを好み、善人を接引する。得た美食は人と共にする。

釈:目先のことで遠慮がなく、事を行うに思慮深くなく、志意は軽薄で下劣、自分に合う人事に興味を持ち、自分に合わない事に出会うと嘆き泣くことを好む。身体は痩せて力なく、寒さや苦痛に耐えられない、これらは軽薄な現れである。事に遇って堪え忍ぶことができず、退くか異常に喜ぶかのどちらかで、少しでも得ると大いに喜び、少しでも失うと憂い悔やむ。髪は頭皮にぴったりと付き、髪を梳(と)かすことを好み、身だしなみを整えることを好む。身体は温かく、汗は臭い、これは心が清浄でない外在的な現れである。心が清浄でない者は、身体に特殊な匂いがあり、汗は臭く、体臭は臭く、大小便の臭気も強い。皮膚は薄く、髪は細く、皮膚は白く皺が多い。よく爪を切り髭を整え、歯は白く、清潔な衣装を好む。

興味は広範で、一つの才能や技芸を専一に修学せず、あちこち遊び歩くことを好む。情感が豊かで貪求が非常に多く、心意は俗世の常見に執着し、頭脳は単純である。もし近くに徳行や教養のある人がいれば、自ら進んで結びつき挨拶し、他人の言葉に従うことを好み、強いて笑顔を作りよく忍耐し、屈して迎合し、事理を聞けば直ちに理解し明白になる。善く美醜を分別し、他人の苦悩や困難に同情する。自大で勝ち争いを好み、他人の侵犯や侮辱を受けたがらない。施しを与えることを好み、善人を何人か引き入れ、自分が美食を得れば他人と共有できる。

原文:近く細かいことを心に留めず、志は遠大にある。眼は色欲に染まり、事は究竟せず、遠慮がない。世の風俗を知り、顔色を観察し、逆に人心を探る。美しい言葉で弁慧(べんけい)に富むが、友を結んでも固くない。髪は疎らで睡眠は少ない。坐臥行立、容儀を失わない。所有する財物は速やかに急を救うが、尋(まも)なくして後悔惜しむ。義理を受ければ速やかに得ようとし、尋ねてまた喜んで忘れる。挙動を惜しみ、自ら変わるのは難しく、欲を離れるのは得難い。作る罪は軽微である。かくの如き種々相は、淫欲の相である。

釈:心に目前や細かい事を留めず、志は遠大で、高望みする。目は美色を見ることを好み、事を行うに究竟徹底しない。遠慮がなく、人情世故をよく知り、顔色をうかがい、人心を探る。能弁で弁が立つが、交友は広く浅く、深い交わりがなく、友人も安定しない。髪は疎らで、睡眠は少なく、歩行坐臥、なおも儀容を保つ。

自分が持つ全ての財物で他人の急難を救うことができるが、後になって間もなく後悔し惜しみ、この種の人は人を助けて速やかに報いを得ようとする。まもなく自分の発心を忘れ、約束を実行する行動を取らない。習気は変わり難く、欲を離れるのも難しいが、犯す過ちは軽微で、あまり深刻ではない。

以上のこれらの種々の特徴が、淫欲相である。人のあらゆる細かい身行や口行は、自らの心性や品性を表し、細部は往々にして自分では気づかず、他人も見落としがちである。しかし細部こそが最も問題を説明できる。一つの表情、一つの動作、一つの顔色、一つの口調、一つの態度、一つの眼差しは、全て心の状態や習気、徳行を表すが、自分では発見し制御するのが難しい。大きな面は偽装できるが、細かい面は気づかず、偽装できない。

原文:瞋恚の人の相は、憂い悩みが多く、突然激怒し、心に忿りを抱く。身口は粗野で、衆苦に耐えられ、事に触れてはならず、愁い多く楽しみ少ない。大悪を作ることができ、憐愍の心がなく、闘争や訴訟を好む。顔貌は毀損憔悴し、眉をひそめ横目で睨む。語り難く悦ばしめ難く、事を仕え難く意に適い難い。

釈:瞋恚心が重い人の相貌は、憂いや悩みが多く、往々にして突発的に激怒し、内心は常に憤怒や不平を抱いている。身体は大きく雄壮で、口業は粗野である。常人には耐えられない苦難に耐えられるが、事に遇うといつも不平で、他人の見解に従わない。愁いを顔に浮かべ、楽しみが少なく、不機嫌な時が多い。容易に大悪事を働き、心は冷酷で憐愍心がなく、闘争や諍いを好む。面相は醜く、肌は粗く、萎黄暗黒で、顔色は憔悴している。眉をひそめることを好み、横目で人を見る。普通の人は彼と和やかに話すのが難しく、彼の心を喜ばせるのも難しい。付き合いや奉仕が困難で、彼の意に適うのが難しい。瞋恚心が重い人は、一般に容姿が比較的醜く見苦しく、凶相が多い。

原文:その心は瘡(きず)の如く、人の欠点を宣(のたま)う。議論は強情で折伏できず、動かし難く親しみ難く挫かれ難い。毒を含み吐き難く、受持誦読は忘れない。多能で巧み、心は怠惰でなく、事を造るに迅速。持って望み語らず、意は深く知り難い。恩を受ければ報いることができ、人を集めることができ、自ら人に伏して事を為す。挫け敗れず、事を究竟し得、干渉乱し難い。畏れること少なく、譬えば獅子の如く屈伏せしめ難し。

釈:その心は平らかでなく、何か傷を負ったかのようで、人の欠点を言い、短所を示すことを好み、言葉は強硬で、優位に立つのを好み、普通の人では彼を折伏できない。その心は動かし難く、他人は説得できず、親しみ難く、また意志を喪失させるのも難しく、事に遇っても心は退かない。一旦内心に瞋恨を抱くと、鎮めるのが難しい。経験した事は容易に忘れない。仕事の能力が高く、技能に優れ、器用で勤勉で怠惰ではない。仕事は迅速で、事に遇うと様子を見て語らない。

瞋毒を持つ者は、事に遇うと心に隠し、言葉にしない。心意は深く隠れ、他人には分かり難い。人から恩恵を受けると、報いることができる。才能が抜きん出て、人を集められ、事を治め、衆人を抑えられる。難事に遇っても退かず、容易に落胆せず、挫けず、事を完全に成し遂げ、中途で投げ出さず、他人は妨害や干渉ができず、このような人は一般に何も恐れない。あたかも獅子のように、決して屈服しない。

原文:一途に戻らず、直ちに進み直ちに進む。憶念忘れず、慮り多く思惟する。誦習憶持し、多く施与でき、小利は求めず。師として利根(りこん)で、欲を離れ独り処す。淫欲は少なく、心は常に勝ちを願い、断見(だんけん)に愛着する。眼は常に悪く視、真実の言語で事を分けて説く。親友は少なく、事を為すに堅く執着し、堅く憶念して忘れず。筋骨の力多く、肩胸は立派に大きく、額は広く髪は揃う。心は堅く伏せ難く、速やかに得て忘れ難し。自ら欲を離れ、重罪を犯すのを好む。かくの如き種々相は、瞋恚の相である。

釈:譬えば獅子は、一途に振り返らず、直進する。遭遇した人事は憶念して忘れない。内心は思慮が多く、思惟は敏捷で、記憶や読誦を好み、多く布施し、豪快で義理を重んじる。人に小利を与えて見返りを求めず、また計算もしない。他人を指導でき、根性は猛利で、世俗の欲を離れ、独りを好む。心には常に人に勝つ心があり、独断専行し、自分の独断的な見解に執着して離さない。常に悪い目で人を見て、正直なことを言うのを好み、嘘を言わず、事を処理するのは率直である。親友は少なく、交際も少なく、事を行うには自説を固執し、人の助言を聞かない。記憶力が強く、身体は強壮で、肩と胸は幅広くしっかりしており、額は豊満で広く平らである。内心は強く調伏が難しく、反応は迅速で、事に遇って忘れず、貪欲を離れることができ、大悪業を好んで造る。

以上のこれらの種々は全て瞋恚の相貌である。瞋恚心が平らかで静かでないと、禅定を妨げる。執念が忘れられず、心が清浄でないと、禅定を妨げる。

原文:愚痴の人の相は、疑い多く悔い多く、怠惰で見識なく、自満で屈し難く、驕慢で受け入れ難い。信ずべきを信ぜず、信ずべからざるを信ず。恭敬を知らず、処々に信じて向かう。

多く師事し軽躁で、羞恥なく出しゃばる。事を為すに慮りなく、反って教えるに渾沌として荒い。親友を選ばず、自ら修飾せず、異道を師とするのを好む。善悪を区別せず、受け入れ難く忘れ易い。根は鈍く懈怠(けたい)し、布施行を謗る。心に憐愍なく、法橋を破壊し、事に触れて明らかならず。

釈:愚痴な人の相貌は、事に遇って心中明らかでなく疑いが多く、事を行った後は常に後悔し、心性は怠惰で、勤勉に思考せず、自説がなく、いつも迷い決断してもまた悔いが生じる。心中は常に自満で、他人の善言や助言を信受し難く、屈服や妥協を認めない。無知でありながら自分の無知を認めず、説得や助言を受け入れ難い。無知で驕慢でありながら、人の言葉に信服しない。信ずべき人事は信ぜず、信ずべきでない人事は信じたがる。恭敬すべき人を知らず、是非を弁ぜず、軽率に人の言葉を信じ、何にでも出会えば信じ、深く考えて考察しようとしない。

至る所で師事し、良人や善法を選ばず、心は軽躁で浮動し、羞恥心がなく、無鉄砲で出しゃばる。事を行うに頭を使わず、思惟は劣弱である。自分が愚痴でありながら他人に教え、人となりは渾沌として粗野である。親友を選ばず、親疎を知らず、だらしなく、飾ろうとしない。邪道を師として学ぶことを好み、善悪是非曲直を分別できない。学んだことについては受持し難く、常に忘れ、根性は暗く鈍く、心は常に懈怠(怠惰)である。布施する人を罵り誹謗し、憐愍の心がない。常に法教を破壊し、事に遇って心は清らかでなく、また明らかでもない。

原文:瞋目(しんもく)して視ず、智巧(ちこう)なく、多く求め多く望む。疑い多く信じ少なく、善人を憎悪し、罪福の報いを破る。善言を区別せず、過ちを解せず、教誨や譬喩を受け入れない。親しい者は離れ憎み怨む。礼節を知らず、悪口を吐くのを好む。髭や髪や爪は長く、歯や衣は垢が多い。人の為に駆使され、畏るべき処を畏れず、楽しむ処で憂い、憂うる処で喜び、悲しむ処で反って笑い、笑う処で反って悲しむ。牽(ひ)かれて後に随い、苦事を忍ぶ。諸味を区別せず、欲を離れるのは得難く、罪を造るのは深重である。かくの如き種々相は、愚痴の相である。

釈:親友や善人に対しては、常に瞋心を向け、悪い目で見る。頭脳は愚鈍で智慧や善巧がない。至る所で貪求し、心性は疑いが多く、他人の言うことを信じない。善人を憎悪し、悪行を犯し易く、福報を壊す。他人の良言を弁別できず、自他の過失も理解できない。他人の教誨や譬喩の言葉を受け入れず、親しい者には憎しみや怨みを生じやすい。人前で事を行うに礼節を知らず、悪口を吐くことを好む。蓬髪垢面(ぼうはつこうめん)、爪は長く衣は汚れている。多く人に使役され、危険な処では恐れを知らない。楽しい所にいるのに憂い、憂うべき所にいるのに楽しみ、悲しむべき所で反って喜び、喜ぶべき所で反って悲しむ。人に強く引かれ、人に従うが、この苦しみを耐え忍ぶ。酸っぱい辛い苦いなどを区別できず、至る所で貪着し、欲を離れるのは難しく、往々にして罪を造るのは比較的重い。以上のこれらの種々は全て愚痴の相貌である。

貪瞋痴の三毒煩悩のうち、貪欲は最も降伏し断除し易く、瞋恚はその次であり、最も降伏し断除し難いのは愚痴である。愚痴ゆえに、善悪を区別せず、人の言葉を受け入れなければ、自心を変える方法がないからである。瞋恚は比較的堅固で断ち難いが、智慧があれば人の助言を聞けば、克服する方法はまだある。貪欲の者は、もし愚痴でなければ、利害得失を深く考え、多少の禅定を修めれば、最も感化され易く、降伏し断除し易い。

原文:もし淫欲が多い人には、不净観の法門で治す。もし瞋恚が多い人には、慈心観の法門で治す。もし愚痴が多い人には、思惟観、因縁の法門で治す。もし思慮が多い人には、念息(数息)の法門で治す。もし三毒等しく重い人には、念仏の法門で治す。かくの如き等の種々の病には、種々の法門で治す。

釈:もし淫欲が多い人には、不净観で対治し、もし瞋恚が多い人には、慈心観の法門で対治する。もし思慮が多い人には、数息観の法門で対治し、もし三毒が等しく重い人には、念仏の法門で対治する。このような等しい種々の心病には、種々の法門で対治する。

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