衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2018年03月02日    金曜日     第1 回の開示 合計127回の開示

証拠確実にして初めて意根を納得せしむ

第七識は現実のみを信じ、事実を信じます。証拠が不十分あるいは信頼性の低い五塵境や事理に対しては、第七識は決して信じようとしません。意識が非量了別であったとしても、確固たる証拠が存在する状況下で導き出された結論が完全に事実と合致する場合、第七識もそれを信じることができます。第七識が信じた後に初めて決定を下すことが可能であり、そうでない場合には第七識は暫時決定を保留します。したがって第七識は現量に基づいて判断を下す必要があります。故に証拠が確実で疑問の余地がない状況においてのみ、意根は信じる意思を持つのです。なぜならそれ自体の智慧が不足しているため、完成された形の塵境と事理を目の前に示されて初めて信じることを受け入れるからです。それ自体では詳細な比較や想像を行うことができず、具体的に分析する智慧が欠如しているためです。

従って何事に遭遇しても、第七識に認可させたり肯定させたりするためには充分な証拠が必要であり、これには意識が緻密な思惟分析を行い、説得力のある根拠を提示することが求められます。このように、思惟観行と整理が特に重要となります。もし意根の智慧も充分に備わっているのであれば、私たちが仏法を学ぶのにこれほど手間をかける必要はないのです。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意根の智慧

次の記事 次の記事

現量とはいかに観察するか

ページのトップへ戻る