衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2019年12月13日    金曜日     第1 回の開示 合計2082回の開示

『摩訶止観』抜粋

摩訶止観原文:観を聴くこと多きは、日差しに焼かれた芽の如し。即ち止を聴くべく、定水をもって潤す。或いは定に聴き淹く久しければ、芽の爛れて生ぜざるが如し。即ち観を聴くべく、風日をして発動せしめ、善法を現前せしむ。或いは時に覚を馳せ、一念住むべからず。即ち止を聴きて散心を治すべし。或いは沈昏朦朦として霧に坐するが如し。即ち観を聴きて此の睡熟を破るべし。或いは止豁豁たりと聴けば、即ち専ら止を聴くべし。或いは観朗朗たりと聞けば、即ち専ら観を聴くべし。これ自ら信行を修むる、八番の巧みなる安心なり。釈:心に法義を思惟観行すること多き時は、恰も日光照らす萎れたる若芽の如し。この時は即ち思惟観行を止め、心を止息して定を修すべし。萎れたる若芽に水を注ぎ潤すが如し。心定中に久しく住する時は、水に淹るる若芽の如く、若芽腐りて生長せざるに至る。この時は即ち寂止の定より心を動かし法義を思惟観行すべく、心に善法の功徳現れ増長するをせしむ。恰も風をもって腐れんとする若芽を払い、日をもって照らし、地水火風の栄養を均しく加え、若芽をして健やかに成長せしむるが如し。修行の過程に於いて、或る時覚観馳せずんば、一念止まるべからず。心躁動し善法の功徳消失せんとする時は、即ち定を修し心を止め、散乱攀縁心を対治し、智慧の功徳を生ぜしむべし。修行の過程に於いて、或る時静坐中頭脳昏々沈々として朦朧たる霧中に在るが如く、心昏暗にして智慧の功徳利益生ぜざる時は、即ち心を起こし法義を思惟観行し、此の昏睡状態を破るべし。修行の過程に於いて、定中内心清明朗照すること日中の如き時は、引き続き一心に定を修すべし。かくの如くすれば智慧の水出生し易し。或る時反観して観行智慧涓流の如く湧き出ずるを覚れば、即ち引き続き一門心思に観行を修し、智慧の水絶え間なく湧出せしむべし。これ即ち衆生の修行過程に於いて知り用うべき八種の巧妙なる安心の法なり。定慧等持を極力成し遂げ、一方に偏することなかれ。然らずんば修行成就せず。

——生如法師の開示
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