衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2019年08月07日    水曜日     第1 回の開示 合計1784回の開示

如来蔵は一切法の情報を顕します

自分に関するすべての秘密は、誰が漏らして他人に知られるのでしょうか。人と接する際、相手の基本的な情報は即座に把握できますが、他人の情報はどのように流出するのでしょうか。写真を見る時、実在の相手はおらず、相手の如来蔵を通じた情報伝達は必要ありません。しかしながら、相手の性格・年齢・気質・生活背景などを了別できるのは、どうしてわかるのでしょう。数百年あるいは数千年前に亡くなった人でも遺品が残っていれば、神通力を持つ者はそれらの遺物を根拠に、その人物が現在どこにいるか、どのような身分か、五蘊身の状況などを知ることができます。これは何を根拠にしているのでしょうか。特に仏陀は無量の神通宿命通を持ち、全ての人が無始劫以前に経験した大小の事柄、最も微細な細節に至るまで全てご存知です。仏陀はどのようにしてこれを了知されたのでしょうか。

睡眠中や意識を失っている時でも、五蘊の情報は漏れ出します。一枚の写真さえあれば、衆生の情報はすべて明らかになります。写真は多数の如来蔵が共同で保持するもので、単一の如来蔵では保持できません。写真と文字は相手の如来蔵や五蘊に関与せず、自身の如来蔵が写真や文字を内色塵として顕現させます。意識に智慧があれば、写真や文字に隠された内涵を思惟分析できますが、智慧がなければ誤った思惟分析をし、不正確な結論を導きます。

遺物には所有者の残した情報が付着しており、如来蔵は手がかりをたどってその人物の如来蔵を見出します。相手の如来蔵からすべての情報を把握し、意識が知りたければ、一つは神通力に頼り、もう一つは意根が重要な関連情報を警戒します。例えば人が部屋に滞在した後去り、数時間あるいは半日後に蛇がその部屋に入れば、先ほど人がここにいたことを感知できます。その人物の一部の情報(温度・匂いなど)が部屋に残っており、蛇はそれを了別し、その後これらの情報を辿ってその人物を探し当てます。如来蔵はまさにその蛇のように極めて敏感で全てを知り尽くしていますが、意識心の智慧がどうか、意根如来蔵から情報を掘り起こせるかどうかが鍵となります。

如来蔵はインターネットのように常時動作し、絶え間なく自身の五蘊身の全情報を外部に発信し、何一つ留保しません。同時に他の如来蔵からも一切の情報を取得でき、如来蔵同士は相互に情報を交換し合い、秘密など存在しません。何かを隠す心も故意に漏らす心もなく、その心は完全に開かれています。全ての衆生の意根は各自の如来蔵に依って相手の如来蔵内の関連情報を知ることができ、意根が相手を了知するため、縁ある者同士には一定の感応が生じます。

如来蔵は常時五蘊身の外界の全情報を摂取できるため、意根も常時外界の六塵境界に縁起します。自分にとって有用で重大な情報は意識に知らせ、重要でない情報は意根自ら処理するか、無視するか、如来蔵内に記録として保存します。

この世に漏らせない秘密など存在するのでしょうか。世に秘密は実在するのでしょうか。各人が心に抱く事柄も、自分だけが知るものではなく、自分すら気付いていない思念を他の者は既に知っています。世に秘密などありましょうか。宿命通を持つ者は、全ての人が無始劫以来経験した事柄を点滴のごとく、あたかも档案を閲覧するように瞬時に調査でき、些細な事柄も漏らしません。しかしこれらは全て如来蔵を通じて閲覧されるもので、あらゆる秘密もまた如来蔵が漏らしたものなのです。

——生如法師の開示
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