衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2018年10月24日    水曜日     第4 回の開示 合計944回の開示

『大乗顕識経』解説

原文:その時、諸比丘らは世尊の御許に在りて、多くは疲労睡魔に襲われ、容姿萎え、自らを保つことができなかった。ここにおいて世尊は面門より輝き放たれ、蓮華の開くが如し。時に諸比丘らは悉く覚醒し、各々厳正に整い、このように思惟せり「今、仏世尊の御顔は輝き満ち、光明遍く照らす。いかなる法眼を開き、大いなる饒益を為さんとするか」と。

釈:この時、比丘弟子たちは世尊の説法の場において、多くが疲労し睡魔に陥り、顔色衰え、まさに自制を失わんとしていた。仏が上座で説法される中、下座の比丘たちは既に疲弊し、姿勢を崩し欠伸をする者、居眠りする者、身体を端正に保つことができぬ状態であった。

世尊はこの状況を御覧になり、比丘らを覚醒せしめんと神通力を示現された。「面門より輝き放たれ」とは、蓮華が開く如き光明を放たれたことを意味する。比丘たちがこの神通光明を目にするや、睡気は払われ精神充実し、各々姿勢を正して「仏は今や光明を放たれ、いかなる大法を説きて衆生に大いなる利益を授けんとするか」と念じたのである。

原文:その時、賢護勝上童真は容姿豊かに整い、柔らかく光沢に満ち、色相具足せり。六万人の商主らが前後を囲み、侍従の群れは轟く如く地の震える音を立て、仏の御許に詣でた。仏世尊を見るに、寂静にして安穏、衆徳の蔵にして巍々たる赫奕は、恰も大いなる金樹の如し。深き信心を起こし、合掌して思惟せり「衆共に称讃する仏の一切智は普く一切を見通す。これ如来・応供・正等覚者、真実にして虚妄無し」と。仏足を頂礼し、凝視して住せり。

釈:この時、賢護勝上童真と称する在家者があった。童真とは童子の清浄なる身を保つ者、勝上はその福徳智慧が常人を超越することを示す。その外見は豊麗で柔和な光沢に満ち、前世に培った大福徳の現れである。六万の商主たちに囲まれ、侍従の群れの響きは地鳴りの如く、賢護菩薩の福徳の広大さを物語る。

賢護菩薩は仏の説法の場に至り、世尊が寂静安穏に坐し、一切の威徳を蔵する御姿を観る。三十二相は巍々として赫奕と輝き、恰も黄金の巨樹の如し。深き敬信を起こし「衆生が共に称賛する仏の一切智は一切法を照覧する。小乗に説く生死解脱の智、大乗に説く一切種智、如来の無垢識に蔵する一切法を尽く照了せり」と念じた。

更に「世尊は真に如来・応供・正等覚者にして、真実不虚なり」と十号の功徳を讃歎し、仏足を礼拝して謹んで仰ぎ奉ったのである。

——生如法師の開示
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