衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年02月28日    水曜日     第3 回の開示 合計120回の開示

自癒力とは何か

末那識の特性は、あらゆる時において意識に知られることなく作為をなし、寂しさを好まないことである。その主な働きは自我を中心とし、自らの一切の利益を護持することにある。常に自らの必要を満たし、最も切実な問題を解決しようとする。末那識は大きなエネルギーを持ち、自らの目標を達成し目的を実現することができる。その背後には如来蔵が存在し、可能な限りその要求を満たすからである。

従って末那識に、自らの身体が必ず健康になると信じさせることが肝要である。末那識がこれを信じれば、自らを健康にする方法を模索し始める。身体に仮病であれ実病であれ、末那識は解決策を探り頑強に抵抗する。もし末那識が仮病を容認しなければ、最後まで抵抗を続け、業障が一部消滅し福徳が増大する時、陰界の衆生は退散する。
実病の場合、末那識が健康を願えば如来蔵はその大種性自性を発揮し、調和的な四大種子を輸送して色身を徐々に回復させる。これが世俗で言う身体本来の自然治癒力である。末那識も背後で様々な因縁を探り、自らの状況を改善しようとする。こうして色身は健康回復の多くの機会を得る。
重要なのは末那識に自信を持たせ、自らが健康になれること、病はないこと、全てが好転すると確信させることである。そうすれば末那識はこの方向へ努力し、最終的に問題を解決する。末那識に暗示を与え励ますことは、即ち自らを加持することに等しい。結局は自性仏の加持により、自らが自らを救済するのである。

逆の例として、患者が自身の病状を深刻に受け止め、恐怖や焦燥を示す状態は、末那識が医師の言葉を信じ込んだ結果である。末那識が恐怖を抱けば身心はその思いに従って変化し、末那識が安らげば色身もそれに応じて変化する。これは意識が医師からの情報を加工して末那識に伝え、末那識が信じ込むことで想念が生じ、第八識が末那識に随順して色身の健康状態や不調を顕現させるのである。

他者を呪う場合、呪う者の末那識が特定のエネルギーを発し、末那識に願望が生じれば、その者の如来蔵が末那識に呼応して、呪われた者が呪願を実現することになる。

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——生如法師の開示
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意訳:念の力

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