問:静かに心を落ち着けて仔細に観察する時、明らかに澄み切った「私」が存在していると感じられますが、その「私」とは何でしょうか。その「私」を知っている「知」とは何でしょうか。
答:澄み切った明るい私を感じ取る時、この「私」とは最も観察しやすい意識の諸機能です。例えばこの「私」が観察し、分析し、思考し、判断し、覚受し、感知し、選択し、思想し、推理し、探求するなど、受陰・想陰・行陰・識陰の機能作用です。そしてこの「私」の諸機能を知っている「知」は、意識の反照作用による知であり、意識心の証自証分です。
これら一切法の作用過程において、意識の様々な知の中には、常に意根の知と第八識の知が存在し、意根と第八識の機能作用が含まれています。意識が知を生じる時、必ず意根の知が伴い、また第八識の知も必ず伴っています。意根の知がなければ意識は必ず滅びて存在せず、生起することもできません。第八識の知がなければ、意識の知も必然的に存在せず、生起せず、必ず滅び消滅します。
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