衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2018年04月29日    日曜日     第3 回の開示 合計431回の開示

観想には独頭意識の強大な定力が必要である

五倶意識が了別する法塵は、法処所摂色であり、五塵と共に存在し、五塵から離れることができない。法塵が五塵と和合して初めて完全な色・声・香・味・触を構成し、そうでなければ五塵も現起せず、五識も生じず、五倶意識も法塵を了別できない。

五倶意識が法処所摂色を了別する際、独頭意識が単独で他の内容を了別するか、あるいは五倶意識の了別内容や状態を内観する。

五塵と法塵は同時に現れ、法塵は後から生じ変現されるものではない。例えば目に映る倒影や形象は法塵であり、後脳の勝義根に伝達される前から存在する。故に外五塵には外法塵が存在し、外五塵と刹那も分離できない。

五識は単独で了別作用を起こせず、必ず五倶意識と共に運営して了別する。ただ五識の種子が先に一つ生じ、一刹那に至らない内に意識の種子が生じ、ほぼ同時に五識と意識が共同で六塵を了別する。故に五識の五遍行心所法は意識を離れて単独で運営できず、意識の五遍行心所が運営する時、五識の五遍行心所も同時に運営する。

法処所摂色は色法に属し、色法は全て性境であり、識心に従って変化しない。例えば人の相貌は、相手の識心如何に関わらず全く変化しない。皮膚の色は顕色に属し、眼識が了別する内容は相手の眼識の変異に従って変化せず、高低肥痩などの形色・表色・無表色も同様である。高低肥痩は形色であり、法処所摂色であり、五倶意識が了別する内容も性境であって、意識の誤解に従って変化しない。

定力の強い者は、五倶意識が法処所摂色を了別する際、独頭意識で他の想いを起こし、法処所摂色を変化させることができる。

観想には強い定力が必要であり、主に独頭意識の非量比量による了別作用に依る。五倶意識の定力は十分ではない。定力とは主に独頭意識の強大な作用力を指し、無から有を生じ、有を無に変える。心中に日を想えば落日が現前し、日観が成就する。心中に白骨を想えば白骨が現前し、白骨観が成就する。

——生如法師の開示
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