意根は無量劫にわたって欲界において生存し、太陽光などの欲界の色法にはすでに極めて精通しております。しかし仏法に対しては意根にとって比較的疎遠で不慣れであり、智慧の意根はすでに太陽光には慣れ親しんでおりますが、無量劫にわたる接触にもかかわらず、仏法は意根にとって依然として新鮮で未経験の領域であり、智慧の経験が不足しているため、正しく合理的かつ迅速な判断を下すことができません。したがって仏法を受け入れることも、理解することも、ましてや仏法に依って自らを修養することも、極めて困難であります。ましてや仏法に基づいて自らを改めることはなおさら容易ではありません。
このため意識をして常に仏法に触れさせ、正しく合理的に仏法を理解させることが必要であります。これによって意根を薫染し、意根を仏法に慣れ親しませ、仏法に関心を持たせ、進んで仏法を修学し、自発的に仏法に依って自らを改める意欲を起こさせるべきであります。意根が仏法に対する未熟なものから熟達したものへ転じ、世俗法に対する慣れ親しんだものから離れることができれば、修行の道を進むことは極めて迅速となるでしょう。
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