情報は形も相もないものであり、物ではない。脳は物質色法であるが、この二者がどうして融合できるだろうか。考えてみよ。部屋の中に一時的にニュースを留めておくことができるだろうか。起こった出来事を部屋や空間に少しの間保存できるだろうか。全く不可能である。ならば脳もまたいかなる情報も保存できない。
もし脳が情報を保存できるならば、生きている人間あるいは死者の脳を薄く切り刻めば、その情報を見つけ出し、理解し研究することができるはずだ。そうすれば人の秘密はすべて暴かれ、世の中に秘密など存在しなくなる。刑事の事件解決も非常に容易になり、千年の謎や冤罪事件など存在せず、解けない謎などなくなるはずだ。もしコンピューターが情報を保存できるなら、分解すれば情報が見つかるだろうか。携帯電話が情報を保存できるなら、分解すれば情報が見つかるだろうか。
情報が物質色法に属するならば、四大種子で構成される。ただ如来蔵の中にのみ四大種子が存在し、脳には四大種子がないから情報を保存できず、まして脳の容量では保存しきれない。ゆえに情報は如来蔵に存在し、如来蔵から来るべきである。もし情報が物質色法に属さず、四大で構成されていないなら、形も相もない種子の状態であり、必ず如来蔵に存在する。脳は種子を保存できない。壁や地面の足跡は四大物質色法に属し、情報ではないから、目で見えるのは当然である。
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