衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2019年08月03日    土曜日     第1 回の開示 合計1755回の開示

大乗顕識経(八五)

原文:あるいは人王となり、あるいは輔相となり、あるいは豪望貴重の家に生まれ、あるいは財富自在を得、あるいは諸長となり、あるいは大商主となり、あるいは天身を得て天の勝果を受く。識を福の資と為すにより、身は楽報を獲る。かの福勝なるが如く、天神の著する所となり、勝妙の花香と香美なる飲食を得て、即ち歓喜し、病者は安隠す。今、尊貴豪富自在を得るは、当に知るべし、全て福が識を資とするによりて、身は楽果を獲ることを。

釈:仏は説きたまう、福徳に養われたる者は楽しみの果報を得、あるいは国王帝王となり、あるいは丞相や宰官となり、あるいは豪族貴族の家に生まれ、あるいは大富の長者となり財産自在を得、あるいは大商主となり富貴に栄え、あるいは天に昇り福を享けて天人となる。これらは全て阿頼耶識に蔵する福徳業種によるもので、福徳の養いあるにより阿頼耶識は福報身を現じ、楽報を受くるなり。恰も福徳勝れたる者の如く、天神その体に附き、その人は天神の果報に相応す。この人は勝妙なる花香を享け、香美なる飲食を得、心に歓喜ことのほかなり。天神の附く人に病あれば、この時病は消え失せん、天人天神は本来病なく、この人をして再び病むことなからしむる故に。附体せられたる人は今や富貴自在の果報を得たり、当に知るべし、全て自ら過去に造りし福徳の業が阿頼耶識を養いし結果により、今の五陰身に楽果を得しむるなり。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

意根は万法の要であります

次の記事 次の記事

大乗顕識経(八十六)

ページのトップへ戻る