世尊は須菩提に説かれた。「いずれの処所においても、この『金剛経』が存在し、金剛不壊の心である如来蔵が存在するならば、一切の世間の天・人・阿修羅は、皆この経典を供養し、大乗如来仏を供養すべきである。汝ら知るべし、この経典のある所は即ち仏塔であり、荘厳なる道場である。すべての衆生は恭敬の念をもって供養すべきであり、全身全霊をもって仏塔を囲み礼拝し、かつ種々の花香を此処に散じ、香華をもって仏の塔廟を供養すべきである。
何故にこの経典のある所はすべて供養すべきであるか。この経典こそが法身仏であり如来であるゆえ、この仏を供養してこそ究竟の仏果を得る。主として受持読诵をもって供養し、修行に依止して供養することを通じ、最終的に仏となる。何故にこの経典のある所が道場であるか。一切の修行はこの経典を中心に行われ、一切の修行はこの道場において行われ、一切の法はこの道場より生じ、一切の衆生済度の事業はこの道場において実践され、究竟の成仏もこの道場において成就され、一切種智はこの道場において円満し、一切の仏国土もこの道場において成就される。何故にこの経典を礼拝し巡るべきか。いかなる衆生、いかなる法も、根本的にはこの経典から離れることができず、巡らなくても巡るに等しく、如何なる偉大な力をもってしても、この経典とこの塔から脱することはできないからである。」
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