無上菩提は世間の一切の邪見 (mithyā-dṛṣṭi) を破除することができます。邪見はどこから来るのでしょうか。これもまた我見 (ātma-dṛṣṭi) から来るのです。凡夫は果位を証得する以前は、必ず一つの我が存在すると考えます。色身は我であり、五蘊は我であり、我を基点として出発するあらゆる種類の知見は、すべて邪見に属します。一方、仏法を修証することによって一切の邪見を破除することができ、有情衆生の一切の罪悪を滅除することができます。初果須陀洹を証得したとき、我に関する邪見などの三つの結縛が破除され、無始劫以来に造った三悪道の業は消滅し、未来において永く三悪道に堕することがなくなります。残りの業報はただ人中に報いるだけであり、人中で苦を受けるのです。人中で受ける苦がどれほど甚だしくても、三悪道よりも楽であり、三悪道で受ける苦よりも軽微です。
4
+1