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日常法話

2024年08月28日    水曜日     第1開示 合計4242開示

人体の筋肉活動は意識なのか、それとも意根なのか

問:意根(いこん)は直接に人間の神経系を調節し、神経系はさらに直接に人体の筋肉収縮を制御している。このことから見ると、人体の筋肉活動を直接操作するのは第七識であって、第六識ではない。では、なぜ身体的行為(身行)は意識の機能作用だと言うのか。

答:筋肉活動は神経系の活動に属し、大脳中枢神経系が命令を発した後の反応である。そして大脳中枢神経系は意根によって調節されており、意根の選択が発動すると大脳皮質が活動し、中枢神経系が命令を発し、それに応じた身体の神経系に伝達され、筋肉収縮の現象が生じる。身口意の三業(行為)は意根が主宰し指揮するものではあるが、具体的な運営はすべて意識と五識が共同で完成させる必要があり、六識が正常に現起しなければ、身体は活動できなくなる。

神経系の収縮や弛緩はすべて意根が調節するものであり、また無意識の行動でもあるが、非常に微細で微弱である。呼吸を含め、意識が関与する部分もあれば、意識を必要としない部分も多い。身体の移動は、意識がなければどうしても完了できない。微細な神経系の活動は意識を必要としない場合がある。例えば、眠った後の身体の痙攣、まぶたのピクつき、わずかな身体の動きなどは意識を必要とせず、わずかな呼吸も意識を必要としない。しかし、意識は能動的に呼吸を調節することができる。例えば深呼吸などである。

肉体と密接に結びついた筋肉神経活動は、意根単独で調節可能であり、意識の協力を必要としない。意識が参与することも可能だが、それは意根を導くことしかできず、全身を指揮することはできない。なぜなら、意根は単独で中枢神経系を制御し、そこで命令を発し、指令を全身に伝達できるからである。意識が関与する神経活動を有意識行為と呼び、意識が関与しないものを無意識行為と呼ぶ。例えば呼吸活動、筋肉の伸縮活動、大小便失禁、胃腸の蠕動、気血の運行、さらに一部の特殊な情緒活動(驚いて肝を冷やす、怒髪天を衝く、恐怖で腰を抜かすなど)は、すべて意識の参与なしで、意根単独で完成できる。しかし、身体の根(身根)の運動活動には、必ず身識と意識が意根と共同で運行・調節する必要がある。

——生如法師の開示
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