衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2024年08月30日    金曜日     第1 回の開示 合計4243回の開示

色身の修復と念の関係

気を丹田に沈めるには、深い呼吸を通じて気を下方へ導き丹田に至らせれば良い。観想と合わせ、気が丹田に至る様を観想すれば、気を丹田に引き込むことができる。気は意のままに従い、意の赴く所に気血も従う。この「意」には意根の意と意識の意があるが、気血を運行させ得るのは意根の意のみであり、意識の意は意根を導くことしかできない。

色身の機能作用には、如来蔵単独の作用と、意根が如来蔵と和合して共同で発揮する作用がある。平易に言えば、色身の機能作用の大部分には意根の作意が関わっており、意根の意が及ばない領域では多くの事が成就しない。丹田において意識が意を集中させ守ろうとも、意根を導くことに成功し意根が意を発動させない限り、何らの効能も生じない。意識による丹田の守りは仮の守りに過ぎず、気はこれに従わず、意識は気血を導けず、ただ意根を導くことこそが意識の最大かつ最も有用な能力である。

色身の組織細胞の修復と調節にも、一部意根の参与が関与している。意根が積極的に協力し楽観的な態度を保ち焦らず騒がずあれば、身体の正能量が上昇し修復が速やかに進む。意根の参与有無による色身修復の差異は甚だ大きい。例えば鍼灸時に意念を針先に込めれば、効果は極めて顕著かつ迅速に現れ、色身は即座に変化する。真気を修得した者がこれを鍼灸に併用すれば、四大を速やかに調整し色身を驚異的な速さで回復させ得る。体内に真気が巡る者が手掌を通じて他者の背部に気を注げば、意念が強ければ強いほど気の流入量が増し、気の運行が速まり身体は直ちに改善され、気血が充実して健康を回復する。

意の赴く所に気は至る。故に意根が能動的に関与する色身の修復は極めて迅速だが、意の届かぬ所では運行が滞り、或いは停止する。例えば食事時に注意力が散漫だと気血も分散し消化が悪化する。食後直ちに精神を集中して思考すれば気血が脳部に集まり、胃の気血が不足して消化を阻害し、長ずれば胃病を招く。また排泄時に注意力が散漫だと排泄が滞り、意が去れば気も去り、意があれば気も在る。故に意念の作用力は極めて大きい。この意念の力は如何にして生ずるか。定力が増大すれば心力も増強され、この心力こそが意念力なのである。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

人体の筋肉活動は意識なのか、それとも意根なのか

次の記事 次の記事

二重人格は意根の多様なる様相である

ページのトップへ戻る