衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2024年04月26日    金曜日     第1 回の開示 合計4165回の開示

唯識による量子力学の原理の解説

問:量子力学の記述によれば、静止した粒子が崩壊して二つの光子を生成し、それぞれが反対方向に極めて遠い距離を移動する。その際、一方の光子を測定または接触すると、もう一方の光子が相応の反応を示すのは何故か。

答:この二つの光子は同源であり、同一の粒子に由来するためである。この粒子は四大種子によって構成されており、二つの光子に分離した後も、両者の四大種子の構成構造は同一で、相互に密接な関連性を有している。いかなる距離を隔てようとも、相互に牽制作用を及ぼし合う。実際、二つの光子の間の距離は虚空であり、虚空は空大種子によって構成されている。空大が形成する虚空には距離が存在せず、何物も存在しない。故に二つの光子の間に距離という概念は本来存在しない。世俗物理界において如何に隔たっていようとも、本質的には同一粒子に属しており、牽引力・引力及び同様の機能作用を有する。故に一方が変化すれば他方も同様に変化する。これは同源であるが故である。

全世界の物質は共業の衆生の四大和合によって構成されており、当然相互に密接な関連性を有する。一つの髪を引けば全身が動く如き関係にある。ただしこの密接さは、同一粒子上の光子の関連性の密接さには遠く及ばない。既に虚空・空間に実体も法も存在しないとすれば、時間という概念はなお存在するだろうか。存在しない。我々はこれらの法を修学することを通じ、次第に一切の法の空性を認識する。各人が更に努力して一息入れれば、心は空じ、遂には悟りの境地に至り得る。しかし道業の資糧が余りに不足しているが故に、ただ想像し計画し、実行し空じようと打算する結果、空じることができず、力も発揮できない。故に法理を重んじつつ資糧の蓄積を軽んずれば、道業は修め得ない。

唯識と比較すれば、小乗の空は取るに足らず、論ずるに値しない。大乗の空こそ真実の空であり、徹底的に空じ、究竟的に空じ、潔く空じ、清浄に空じ、一物も残さず、一法も留めず、微塵程の存在も許さない。

——生如法師の開示
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