インターネット時代において、理論は爆発的に増え、知識を学ぶことは極めて容易になり、ほとんど難しさはなくなりました。真の難しさは実修の部分にこそあります。第一に、参考にできる実践事例や経験が乏しく、第二に実修を体得した指導者の不在、第三に数多の障壁を自ら突破せねばならず、他人が代行できないこと、第四に衆生の根基が概して弱く、業障という関門を突破するのが困難で、修行を具体的に実践する手掛かりが得られないことにあります。
当道場では実修を主眼とし、初歩的な理論知識に偏らず、言葉巧みな弁舌や論争による優越を求めません。ひとたび実修の段階に入り、その基礎と要訣を体得すれば、たとえ今生で悟りを得られなくとも三悪道に堕ちることは容易ではなく、来世に仏法に触れれば自然と実修の境地に入り、修行は急速に進むでしょう。この機縁を大切にされ、世俗の無益なことに縁を求めず、ましてや世間の享楽を追い求めないようお勧めします。世の中に真の楽しみなど存在しません。皆様が智慧を深め、認識を高められることを心より願っております。
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