衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年10月05日    木曜日     第1 回の開示 合計4027回の開示

如来蔵の五大種子の機能作用

如来蔵の本有の種子は七大種子であり、その中で五大種子である地・水・火・風・空は物質色法を構成する根本元素であり、見大種子と識大種子は衆生の八識である心心所法を構成する元素である。色法とは色・声・香・味・触・法の六塵境界に、衆生の五根を加えた計十一個の色法を指す。宇宙の器世間に存在する全ての物質色法は、衆生の色身を含め、大宇宙全体から微塵ひとつの色声香味触法に至るまで、すべて如来蔵が五大種子によって形成したものである。

如来蔵がどのように五大種子を出力して物質色法を形成するのか。最初に出力される五大種子は形も相もない非色非心法であり、最初の極微粒子を形成した後、有相の色法へと変化する。最初の色法は肉眼では見えず、最も精密な顕微鏡でも観測できない。粒子が急速に蓄積・結合するにつれ、電子・陽子・中性子・核子・クォークなど極めて微小な粒子となり、最終的に肉眼で見える有形有相の物質塊となる。

この如来蔵の働きは非常に不可思議であり、無形の種子を有形の色法へ変化させる様は、あたかも虚空から幻を現すが如く、如来蔵は最上の魔術師と言える。五大種子の比率と数量をわずかに変化させるだけで、物質色法は即時に変化し、物質の属性が改まり、さらに色法上の五大種子は刹那毎に出力と収束を繰り返す。物質が成長段階にあれば種子の出力量は増加し続け、比率も変化する。衰老成熟段階では種子の出力は次第に減少し、比率も変化する。

同種の物質であっても、段階や環境条件が異なれば成分・機能・色香味・発散力・生滅変異の速度・形状外観が異なる。物質は最初の微粒子段階から一定の位置エネルギーと運動エネルギーを有し、種子が刹那毎に粒子上で出力・消滅を繰り返すため、粒子は定められた軌道に沿って規則的に高速運動し、エネルギーを発生させる。微小粒子が集合してやや大きな粒子となり、さらに大きな粒子へと成長し、最終的に固定形状の物質となる過程で、エネルギー・作用力・磁場力は次第に増大する。

あらゆる粒子は定められた軌道に沿って規則的に運動し、運動は位置エネルギーを生み、エネルギーを活用すれば人類の生存に貢献できる。物質の種類が多様であるように、発生するエネルギーも多様である。世俗界の物理学・化学・光学などの諸学問は物質色法を研究し、そのエネルギー変換や保存法則を探究するが、究極の結論には至らない。科学者が如来蔵の法を知らず、物質色法における如来蔵の原理を理解しない限り、いかなる先端研究も究竟円満には到達し得ない。ただ仏陀のみが物質世界の究極の根源を洞察し得るのである。

物質色法の発生原理と科学実験を結合させれば、宇宙に存在する全ての物理・化学・光学・数学などの不可思議な現象を解明できる。唯識を学び唯識種智を具えた時、世間のあらゆる学問分野――宗教・哲学・心理・生理・生物学など――を根源まで明らかにし得る。これらは全て如来蔵の機能作用である。如来蔵は三千大千世界の一切の奥義を顕現し、宇宙の真理を人間界に示現する。これに依って最深最大の智慧を得、智慧が極まれば一切智者――仏世尊となるのである。

仏法を修学し明心見性した後、さらに修行を進めて如来蔵の種子機能を一部証得し、唯識の智慧を開発すれば、世間法において如何なる学問分野に専念しようとも、その分野の頂点に立つ人材となり、世界最高の科学者を凌駕し得る。あらゆる科目・法門・領域において頂点を極め得る。これが仏法を学び唯識を修め、一切法の唯識性・真如性を証得することにより、世間法において得られる最大の利益である。仏法は我々をあらゆる領域における智者とし、世間法において無敵ならしめるのである。

——生如法師の開示
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