繁中日語

日常開示

2023年06月18日日曜日第1 回の開示 合計3963回の開示

阿羅漢が涅槃に入ることは如来蔵に入ることと等しいでしょうか？

阿羅漢の七識五蘊の全体は如来蔵によって生じられ保持されており、一瞬たりとも如来蔵から離れて単独で存在することは決してない。したがって阿羅漢は常に如来蔵の外に出ることはなく、ましてや如来蔵に入ることはできない。もしそうでなければ、阿羅漢もまた無因無縁で本来から存在する不生不滅の法体となり、如来蔵と同等となってしまう。よって阿羅漢が涅槃に入るとは、如来蔵に入ることを指すのではない。

涅槃とは七識五蘊が存在せず、如来蔵のみが単独で存在する状態である。この状態には如来蔵のみが存在し他の法は存在しないが、それは如来蔵が七識五蘊と和合しない独存の状態でもある。もし涅槃が不生不滅・不増不減・清浄無染などの性質を指すのであれば、如来蔵は涅槃性を具えると言える。しかし如来蔵は涅槃そのものではなく、如来蔵にはさらに多くの性質と他の状態が存在するため、涅槃は如来蔵と完全に同一ではない。如来蔵は本体であり、涅槃はその本体の性質と状態である。

——生如法師の開示

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