衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2023年05月07日    日曜日     第3 回の開示 合計3933回の開示

身見を断つ方法

問:仮に身体を構成する全ての微粒子(物質)の所有権が地球に帰属し、運動可能なエネルギーの所有権が太陽に帰属すると仮定します。借り受けた物質とエネルギーを差し引いた空虚な状態において、何が自己であるか分からなくなります。このような観念は身見を断つ助けとなるでしょうか。

答:このような帰還の方法は身見を断つ助けとなります。楞厳経において仏陀が説かれた通りです。ただし身体内の物質色法を誤った所有者に帰還させてはなりません。地球と太陽も物質色法であり、これらにも帰還すべき所有者が存在します。もし地球と太陽を物質色法の所有者と見做すならば、これも誤った見解であり、身見を断つことはできません。色身内の物質色法の真の所有者は如来蔵です。如来蔵が四大種子を用いて四大微粒子を形成し、微粒子が継続的に凝集を続けることで色身が形成されます。一つの受精卵から胎児の色身へ、出生後の乳幼児の色身へ、さらに青少年や成人の色身へと凝集を続け、老年の色身を経て、最終的に四大種子は如来蔵に帰還し、色身は滅して消滅します。この全過程が如来蔵こそが物質色法の真の所有者であることを示しています。色身全体が生じられ変化するものであり、空なるものであるが故に無我であることを悟れば、これによって身見を断つことが可能となります。ただし四大種子が色身を形成する過程を実際に眼前に観行することは困難です。このような観行は極めて徹底的かつ究竟なものではありますが、定慧が不足している場合には、四聖諦の観点から身見を断つ方が容易です。

——生如法師の開示
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