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日常法話

2023年04月28日    金曜日     第1開示 合計3927開示

真の解脱者は空空にあらず

大般涅槃経原文:解脱とは名づけて不空空となす。空空とは名づけて無所有となす。無所有とは、即ち外道の尼乾子らの計る解脱なり。しかるにこの尼乾は、実に解脱なし。故に空空と名づく。真の解脱者は則ち是の如くならず。故に不空空なり。不空空なる者は真の解脱者なり。真の解脱者は即ち如来なり。また解脱者とは名づけて不空となす。

釈:解脱した者を「不空空」と名づける。「空空」の者は「無所有」と名づける。無所有とは、外道の尼乾子らが執着する解脱である。しかし尼乾子には実際に解脱はない。故に「空空」という。真に解脱した者はそうではない。故に「不空空」という。不空空なる者が真の解脱者であり、真の解脱者こそ如来である。また、解脱者は「不空」と名づける。

大涅槃経におけるこの「不空空」とは、真実の心である如来蔵を指す。如来蔵を徹底的に究竟に証得した者は、最大の解脱者である。何故そう言うのか。究竟徹底に如来蔵を証得した者は、如来蔵のみが真実の法相であることを知り、これ以外は全て如来蔵から出生し現れた虚妄不実の法であると悟る。こうして我見・我執、法見・法執をことごとく破り滅し尽くし、世間の一切の法の束縛から解脱する。これが究竟徹底の解脱であり、小乗の不究竟な一時的な解脱よりもはるかに優れ、空よりも高く、空空よりも高く、外道よりも優れている。

空空を証得した者は、一切の法が無所有であると悟る。もし「無所有」であり、如来蔵の法界実相すら存在しないと考える者は、外道の説く解脱であり、実際にはこれは解脱ではない。真の解脱者はそのような知見ではない。故に真の解脱者は不空空の者であり、そのような者こそ如来である。如来は一切の法の実相を証得し、「不空」と名づけられる。

——生如法師の開示
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