衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2023年02月09日    木曜日     第2 回の開示 合計3852回の開示

夢は意根の思念からなるものです

問:夏にエアコンをつけたまま寝てしまうと、時々夢を見ます。氷雪の地を歩いている夢で、全身が冷え切っているように感じます。唯識の観点から見ると、これはどのような現象なのでしょうか。

答:夜中にエアコンをつけたまま寝て身体が冷えても、六識が冷たさを感知しなければ、身体の冷えを解決できません。意根は眠らないため、身体が冷えていることを知りつつも、布団をかけたりエアコンを消したりする対応ができません。この状況を解決するため、身体が冷える夢を見て意識に寒さを感じさせ、氷雪の地で震える体験をさせるのです。

意識が鋭敏な場合は目覚め、実際に身体が冷えていると気付きます。冷えの原因を観察してエアコンが作動中だと分かれば、エアコンを消して布団を整え、問題を解決した後再び眠りにつきます。意識の警戒心が弱い場合は寒さに耐え続け、夜明けまで凍えたり風邪を引いたりします。この現象は、意根が多くの法を認知しつつも、六識という助手の補佐がなければ五蘊の活動を運営できないことを証明しています。六識は意根に奉仕し、その要求を満たす存在なのです。

夢境は全て意根の思念が生み出します。意根の心理活動は多方面に現れ、夢境や身口意の行為、種々の心念活動、情緒、身体の無意識的反応に投影されます。意根は如来蔵と共に色身と五蘊を制御し、意根が思念を起こせば身体が動き、五蘊が活動を開始します。

一般の人が観察できるのは六識の表面的現象のみで、意根の心行を意識に帰属させてしまうことが多く、両者の区別がつきません。意識が消失あるいは微弱化すると、意根は五蘊活動を強く欲し、五蘊を正常に運営しようとします。しかし六識が現れず脆弱なため、五蘊を動かせない意根の焦燥感や無力感を、人は通常感知できません。仮に感知しても意識の焦りと誤解し、思想的認知は意識の表層に留まり、その背後にある意根の深層心理にまで探究が及ばないのです。

——生如法師の開示
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