五蘊はどのように機能するのか

例えばお茶を飲むことを例に説明しましょう。お茶を飲むことは五蘊全体の和合作用であり、色受想行識の五蘊と六根六塵六識の十八界がすべて関与しています。根・塵・識の三者が触れ合い和合して作用します。その主導者は意根であり、六識と五根六塵の触受想思活動を調整統制する役割を担っています。最も機敏で迅速なのは意根であり、意識は気付かぬうちに動作を完了させることが多く、五識は思考のないように意根の意志に忠実に従い、意識は時にその意図を測りかねます。

お茶を飲む過程も同様です。もし茶が熱すぎれば手に掛かると反射的に振り払い、意識による分別や思惟分析の余地がありません。意根が茶碗を持ち上げお茶を飲もうとすれば、根と塵が触れ合って六識を生じさせ、意根の指令に協調して作用し、ようやく口にお茶を運べるのです。具体的な六根の作用や六識の働きは自ら観察して照合すべきであり、特に細部は自ら心を定めて観察する必要があります。五蘊の概念を明確に理解し、十八界の機能作用を明らかにしなければなりません。