衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年01月26日    木曜日     第2開示 合計3837開示

二重人格は意根の多格である

二重人格を持つ人は、果たして意識と意根がそれぞれ別の人格を持っているのか、それとも意根が二つの人格を持っているのか。第一の人格が現れるとき、身口意の行いがある様相を示し、第二の人格が現れるとき、身口意の行いは別の様相を示す。二つの人格は異なり、あるいは全く正反対で、あたかも二人の人間のようである。

なぜ多重人格の現象が起こるのか。意根に複数の心理的欲求や意思が存在し、互いに両立できないため、多重人格が現れ、異なる願いを満たすか、あるいは複数の性格を表現するのである。つまり、自己が自己の願いを満たせなくなり、複数の性格が調和して共存できず、様々な経験が重なり合い融合できなくなったため、やむを得ず多重人格を形成し、各々の願いと自我を満たすのである。意根があまりにも葛藤し、矛盾を解消できないため、強制的に自己を二分し、あるいは複数に分割するのである。

多重人格の現象から、諸仏菩薩の化身と報身を事前に体得することができる。報身は意根が現出した身であり、化身は分身であり、意根の願いによって化現した六識の分身である。二重人格のそれぞれの身口意の行いが異なることは、複数の分身である六識の造作が異なることに相当する。諸仏菩薩の化身は身分が異なり、造作も異なる。観世音菩薩の願力は、衆生がどの身によって救われるべきかによって、その身を現じて説法するというものである。どの身とは無数の化身のことであり、意根が衆生を救おうとする願いによって化現されたものである。一人の菩薩が、二つまたは複数の身分を化現してこの世に現れ、各々の色身は互いに認識しない可能性がある。

諸仏菩薩の願力は広大で深遠であるため、一つの色身ではこれほど多く、大きく、深い願力を実現できず、無数の分身を化現して多くの願力を実現しなければならない。意根は主導識であり、福徳、禅定、身体、願力が十分であれば、主となって分身し、数多くの六識身を変現する。一組の六識身は一組の身口意の行いを持ち、多くの組の六識身は多くの身口意の行いを持つ。身口意の行いはそれぞれ異なるが、すべて同じ意根と如来蔵に帰属する。一方、多重人格の人格は、同じ意根の異なる側面、異なる性格、異なる願い、あるいは異なる志に帰属する。

皆さんが唯識を学び終えたなら、心理カウンセラー、心理学者、あるいは心理指導者となり、心理研究とガイド役に従事すべきである。他人の心理は一目でわかり、誰もあなた方を欺くことはできず、誰も騙すことはできない。そして他人の心理を掌握し、人に対して丁寧に導くことができる。世間の人々は貪・瞋・痴に過ぎず、すべて五陰我を執取し、現象界を見抜けないため、当然心理的問題を解決できない。よく思惟し観行すれば、様々な法義が貫通し、未来の方向性がはっきり見えるようになり、仏法修証の前途に対して楽観的になり、明るい未来を感じるであろう。

——生如法師の開示
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