衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2023年01月26日    木曜日     第1開示 合計3836開示

色身修復と念の関係

気を丹田に沈めるには、深呼吸によって気を下へ下へと丹田まで到達させればよい。観想と組み合わせ、気が丹田に至る様を観想すれば、気を丹田へ導くことができる。気は意のままに従い、意がどこに向かえば気血もそれに従って流れる。この「意」には意根の意と意識の意の両方があるが、気血の運行を導けるのは意根の意のみであり、意識の意が導けるのは意根だけである。

色身における機能作用には、如来蔵単独の作用と、意根と如来蔵が和合して共同で発揮する機能作用がある。平易に言えば、色身のほとんどの機能作用には意根の作意(心を向ける働き)が関わっており、意根の意が及ばない領域では多くのことが達成できない。丹田において意識がどれほど意を向け守ろうとも、効果は得られない。意識の意が意根を導き、意根も意を発動した時に初めて効果が現れる。意識による丹田の守りは見せかけの守りに過ぎず、気はそれに従わない。意識は気や血を導けず、導けるのは意根だけである。これが意識の最大かつ最も有用な能力である。

色身の組織細胞の修復と調節にも、一部は意根の参与作用がある。意根が積極的に協力し、楽観的な態度を保ち焦らず怒らなければ、身体の正能量は上昇し、修復は速やかに進む。色身の修復において、意根が参与する場合としない場合では差が非常に大きい。例えば鍼治療の際、念(意念)を針先に込めると、効果が極めて明瞭かつ迅速に現れ、色身は即座に変化する。もし真気を修得した者がその気を鍼治療に用いれば、効果はさらに増し、身体の四大(地水火風)を速やかに変化させうるほどで、色身の回復は非常に早く、即座に回復を得ることも可能である。体内に真気が運行している場合、手掌で他者の背中に気を注ぎ込めば、意念が強ければ強いほど気は多く体内に入り、気の運行が速ければ身体は即座に改善される。気血が満ちれば身体は健康となる。

意が向かう所に気は至る。ゆえに色身の修復において、意根が積極的に参与すれば回復は非常に早い。意の届かない所では運行は円滑でなく、あるいは全く運行しない。例えば食事中に注意力が散漫だと気血も分散し、消化は良くない。食後すぐに集中して問題を考えれば、気血は脳部位に集まり、胃臓の気血が不足して消化に影響し、長期化すれば胃病を招く。また大小便時に注意力が散漫だと排泄は円滑に進まず、意が離れれば気も離れる。意がある所に気は存在する。ゆえに意念の作用力は非常に大きい。この意念の力は如何にして生じるのか。定力が増強された後、心力(心の力)が強まり、この心力こそが意念力(念の力)である。

——生如法師の開示
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人体の筋肉活動は意識によるものか、意根によるものか

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二重人格は意根の多格である

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