衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
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仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年01月24日    火曜日     第2 回の開示 合計3835回の開示

人体の筋肉活動は意識によるものか、それとも意根によるものなのでしょうか

問:意根が直接に人間の神経系統を調整し、神経系統は直接に筋肉の収縮を制御しています。このことから、人体の筋肉活動を直接操作するのは第七識ではなく第六識であると言えます。それではなぜ身行は意識の機能作用と言われるのでしょうか。

答:筋肉活動は神経システムの活動に属し、大脳中枢神経システムが命令を発した後の反応です。大脳中枢神経系は意根によって調節されています。意根の選択が発動すると大脳皮質が活動し、中枢神経システムが命令を発し、対応する神経システムに伝達され、筋肉収縮現象が生じます。身口意の行いは意根が主導し指揮しますが、具体的な運営は意識と五識が共同で完成させます。第六識が正常に現起しなければ、身体は動作できません。

神経システムの収縮と弛緩は意根が調節する無意識的行動ですが、非常に微細で微弱です。呼吸には意識が関与する部分もあれば、大部分は意識を必要としません。身体の移動は意識なしでは決して達成できません。微細な神経活動、例えば睡眠中の身体の痙攣、瞼の震え、軽微な身動きは意識を必要とせず、軽い呼吸も同様です。ただし意識は深呼吸などで能動的に呼吸を調節できます。

肉体と密接に連動する筋肉神経活動は意根単独で調節可能で、意識の協力を必要としません。意識が関与する場合は意根を誘導できますが、全身を指揮することはできません。意根は単独で中枢神経システムを制御し、命令を全身に伝達できます。意識が関与する神経活動は有意識行動、関与しないものは無意識行動と呼ばれます。呼吸活動、筋肉伸縮、失禁、腸蠕動、気血循環、驚愕時の動悸、激怒時の毛髪逆立、恐怖による失禁などは意識を必要とせず、意根単独で完結します。ただし身体の運動活動には必ず身識と意識が意根と共同で調節・運営する必要があります。

——生如法師の開示
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