衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2023年01月18日    水曜日     第1 回の開示 合計3825回の開示

瑜伽師地論 第三十四巻(九十一)

原文:この中に如是の相あることを知るべし。阿羅漢比丘は諸漏永く尽き、五種の処所に習近することができない。一には、故思って衆生の命を害することができない。二には、与えられずして取ることができない。三には、梵行ならざるを行い、淫欲の法を習うことができない。四には、知りながら妄語することができない。五には、諸欲の資具を貯蓄し受用することができない。かくの如く妄りに苦楽を計り、自ら作る、他が作る、自他俱に作る、自他に非ずして作る、無因より生ずると考えることができない。また一切の不応記の事を怖畏することもできない。また雲雷電光、霹靂災雹、及び種々の怖畏事を見て深く驚怖を生ずることもできない。

釈:阿羅漢果を得ればこのような相が現れることを知るべきである。阿羅漢比丘はすべての煩悩漏が永遠に滅尽し、次の五つの事を造作しない。第一に、故意に衆生の命を害しようとしない。第二に、相手の許可を得ずに物を取らない。第三に、不浄な淫欲行を造作しない。第四に、知りながら虚偽を語らない。第五に、生活資具を蓄積し享受しない。阿羅漢は苦楽が自性の作ったもの、大自在天の作ったもの、自性と大自在天の共作、あるいは無因から生じたものなどと妄執せず、また雷雲・電光・霹靂・雹災、及び種々の恐怖事象に対し深く畏怖の念を抱くこともない。

——生如法師の開示
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