原文:十無学法の成就を既に具えたり。すなわち無学の正見・正思惟、乃至無学の正解脱・正智なり。諸の住中において、及び作意中において、能く己が心に随い、自在に転じ、楽住する所に随い、或いは聖住、或いは天住、或いは梵住の中に即ち能く安住す。楽思惟する所有の正法に随い、能く世間或いは出世間の諸善の義利を引き、即ち能く思惟す。
釈:既に十種の無学法を具足成就せり。正見・正思惟・正語・正業・正念・正定・正命・正精進の無学に至り、更に正解脱・正智に至るまで無学なり、これら十種の法は既に具足し、再び修学する要なし。一切の住中及び作意中において、悉く自らの心に随い、自在に運転し、自らが楽住する所、或いは聖住、或いは天住、或いは清浄住の中に即時に安住し得。自らが楽思惟する所有の正法に随い、悉く世間或いは出世間の諸善法の義利を引き出し、即時に思惟し得。
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