衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常開示

2023年01月13日    金曜日     第1 回の開示 合計3815回の開示

瑜伽師地論 第三十四巻(八十五)

原文:この金剛喩三昧地より、無間断に永遠に一切の煩悩品の粗重なる種子を断除し、その心はそれにおいて究竟解脱し、畢竟種姓清淨を証得す。諸々の煩悩究竟尽きたる中に、尽智を発起す。因尽きたる故に、当来の苦果は畢竟生ぜず。即ちこの中に、無生智を起こす。彼のその時に阿羅漢と成る。諸漏已に尽き、所作已に辨じ、復た作すべき無く、自義を証得し、諸有の結を尽くし、已に正しく如来の聖教を奉行し、心善く解脱せり。

釈:この金剛三昧地より後、無間断に永遠に一切の煩悩品類の粗重なる種子を断除し、その心は諸々の煩悩において究竟解脱し、畢竟種姓清淨を証得す。一切の煩悩究竟尽きたると同時に、世間尽智を発起す。煩悩の因断尽きたる縁故に、後世の苦果は畢竟再生せず。煩悩尽きたると同時に、五蘊世間の無生智が生起す。この時に三果人は四果阿羅漢と成り、諸漏已に尽き、所作已に作し、復た後有無く、三界の結尽き、已に善く如来の聖教を奉行し、心善く解脱せり。

四果阿羅漢には無間尽智と無生智あり。無間尽智とは、無間断に世間一切の煩悩を断尽し、三界世間一切の苦を滅尽し、如何にして三界世間を出離し解脱を得るかを知る、この智慧を無間尽智と名づく。無生智とは、五蘊世間の苦空無常無我を証得し、五蘊世間の虚妄なることを了知し、故にまた無生にして真実ならざることを悟る、この智慧を無生智と名づく。

——生如法師の開示
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