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日常開示

2022年12月05日月曜日第2 回の開示 合計3776回の開示

瑜伽師地論第三十四巻（六十二）

原文：このように精勤にヨガを修する行者は、心の相続を観察するに、転変し別異していく。新たに新たに生じ、或いは増し或いは減じ、暫時的に存在し、刹那に現前し、前後変化する。これが無常性である。心の相続が取薀に摂されることを観じ、これが苦性である。心の相続を観じ、第二の法を離れるがゆえに、これが空性である。心の相続が衆縁より生じ、自在を得ざることを観じ、これが無我性である。かくのごとくを苦諦に悟入するという。

釈：このように精勤にヨガを修する行者は、自心の相続が絶え間なく流転変化することを観察する。心に新たな法が生じ、次の瞬間には別の法が生じ、不断に変化する。その心意は時に増し時に減じ、全て暫時的に存在し、刹那的に現前して過ぎれば変わる。このように前後変化する心は無常性である。さらに自心の相続が絶えず、取着するものあることを観じ、これが取薀に摂される苦性である。さらに自心の相続が絶えながらも、心は如何なる法にも属さず、その心が空であるがゆえに空性である。さらに自心の相続が衆多の因縁和合より生じ、自在を得ざることを観じ、これが無我性である。かくして苦諦に悟入するという。無常・苦・空・無我、これを苦諦と名づける。

——生如法師の開示

瑜伽師地論第三十四巻（六十一）

意識の煩悩の根源