衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法师のウェブサイトロゴ

日常開示

2022年11月06日    日曜日     第4 回の開示 合計3731回の開示

意根の平等性智

第七識は極喜初心の地において平等性智を有す。即ち、極喜地の初地心中に入り、第七識が識を転じて智と成し、一分の平等性智を具えることを意味する。第七識は菩薩の六波羅蜜を修行し、明心開悟した後に般若智慧を具え、般若智慧が増長して後得智を具え、修道により初禅を発起し、煩悩を断除し、順次に陽炎関と夢幻関を過ぎ、有余涅槃を証得した後、唯識を熏修し、一分の唯識種智を具え、初地に入る。第六識は初めて識を転じて智と成し、初分の妙観察智を具え、第七識は初めて識を転じて智と成し、初分の平等性智を具える。両識が仏となる時には三度の識転成智を経て、無明の染汚が断尽し、全てが明に変じ、第八識と五識がそれぞれ大円鏡智と成所作智となり、仏道を円満する。

初地の菩薩は異生性を断除し、如来の家に入り、真の仏子となる。これは学仏修道における極めて大きな転換であり、極めて強き標識を有し、内心は極喜に満ちる故に極喜地と称される。第七識の平等性智は、明心後の三賢位の修道過程において転変され、第八識への転依成功の標識である。第七識は第八識の平等性を証得し、常に一切衆生の果報は異なるも、その果報を現じる因たる第八識は平等なりと観じ、故に相も平等なりとし、人相・我相・衆生相・寿者相を破除し、一切衆生が実質的に平等であり、最終的に皆仏となることを如実に証得する。第七識心も次第に平等性を具え、煩悩を断除して識を転じて智と成した後、初地に入る。

故に最初に明心する時、必ず第七識と第六識が同時に明心し、般若智慧を具え、四相を破除し、煩悩を断除し、禅宗三関を過ぎ、陽炎関と夢幻関を証得し、異生性を断除し、初地菩薩の一分の唯識種智を証得し、一切法の真如性を証得し、一分の一真法界を証得し、最終的に仏となるのである。

阿羅漢の第七識には平等性智が無し。阿羅漢は明心開悟せず、般若智と唯識智を具えざる故なり。但し若干の平等性は有す。その平等性の立脚点は初地菩薩と異なり、阿羅漢は一切衆生を空と無我と見、心中の一切煩悩を断除し、四相を破除す。この空の角度より、第七識は一切衆生を平等と見るも、一切法の平等を見ず、一切法が第八識性であり、真如性であり、一真法界であることを知らざる故に、平等性智を有さず。

阿羅漢の全修道過程を見るに、初果から四果に至る法眼浄の智慧は、全て第七識と第六識が同時に証得するものなり。然らざれば煩悩を断除し、有余・無余涅槃に入り、四相を破除すること能わず。若し第七識の意根が我見を断ぜざれば、無明煩悩を断除できず、輪廻を了し難く、三界の塵労を出でず、輪廻を止めず、苦を断じ難く、修道は無意味となる。

——生如法師の開示
前の記事前の記事

触とは

次の記事 次の記事

瑜伽師地論第三十四巻(三十三)

ページのトップへ戻る