瑜伽師地論第三十四巻（三十三）

光明の変異無常なる性質を如何に観察すべきか。種々の明暗の生滅変異を見ることを由として、この事を見た後、かくの如き諸行は、その性質無常なりと念じ作す。余は前に説きたる如し。男女の承奉する所有の変異無常なる性質を如何に観察すべきか。彼の或いは衰え或いは盛んになり、久しく堅住せざるを見ることを由として、この事を見た後、かくの如き諸行は、その性質無常なりと念じ作す。余は前に説きたる如し。

釈：光明の変異無常なる性質を如何に観察すべきか。種々の明暗相の生滅変異を見、これらの現象を観察した後、かくの如き念いを起こす：是の如き諸行、その性質真に無常なり。男女の互いに恩愛する変異無常なる性質を如何に観察すべきか。男女の恩愛が盛んから衰え、衰えから盛んになり、長久ならざるを観察し、これらの現象を見た後、かくの如き念いを起こす：是の如き諸行、その性質真に無常なり。