原文:いかにして内なる事象の労苦による変化、無常の性を尋ね思うべきか。謂く、観察によって自他の身体の疲労性、身体の極度の疲弊性、或いは駆け走り為すところ、跳躍為すところ、跳び躑為すところ、騎乗為すところ、種々の迅速なる身業を為すことを見る。更に他の時に於いて、彼が疲労疲弊を離れたるを見る。此の事を見て已り、便ち是の如き観念を為す:斯の如き諸行は其の性無常なりと。余は前に説く如し。
釈:いかにして内身の身体労苦によって生じる変化無常の性を観察すべきか。自己或いは他人の身体の疲労性、身体の極度の疲弊性、或いは疾走によるもの、跳躍によるもの、反復跳躍によるもの、騎馬によるもの、種々の迅速な身体動作によるものを観察し、後にこの極度の疲労が消滅したことを見る。これらの現象を観察した時、心に次のような観念が生じる:斯くの如き諸行の本性は実に無常であると。
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