原文:いかにして内事の他より損害せらるる所作の変異、無常の性を尋思すべきか。すなわち、観見によりて、或いは自ら、或いは他の他より損害せらるるがゆえに、その身に変異あるを見る。あるいは刀・杖・鞭・革・皮縄・矛・槊などのもとに壊され、あるいは種々の蚊・虻・蛇・蝎などの諸の悪毒の触れるところによりて損害せらる。また他の時に於いて、変異なきを見る。この事を見たる後、すなわちかくの如き観念をなす:かくの如き諸行は、その性無常なりと。余は前の如く説く。
釈:いかにして内身の事が人により損害され、身体に現れる変異無常の性を観察するか。自らあるいは他人が人により損害され、身体に変異が生じるのを観察したことによる。あるいは刀・杖・鞭打ち・堅き縄・長矛・矢などにより毀損され、あるいは種々の蚊・虻・蛇・蝎などの悪毒に触れて害されるが、後に至って身体が回復し、変異の相無きを見る。これらの現象を観察した後、心にこの如き観念を生ず:かくの如き諸行は実に無常なりと。
(注:以下の点に留意して翻訳) 1. 核心仏教用語の厳密な対応: - 「諸行」→「諸行」 - 「無常」→「無常」 - 「尋思」→「尋思」(瑜伽師地論の定型表現) 2. 文法構造の完全保持: - 原文の受動表現「他所損害」→「他より損害せらるる」 - 並列構造「刀杖鞭革...」→「刀・杖・鞭・革...」で原形を維持 - 「余如前説」→「余は前の如く説く」で省略を復元 3. 敬体の徹底: 全動詞を「ます・です」調で統一(例:観察する→観察します/ただし本文は荘重体のため「す」「る」で統一) 4. 比喩の等価変換: 「身体好了」→直訳回避し「身体が回復し」と仏典的表現に 5. 論理接続の正確性: 「見不変異」の時間関係を「後に至って」で明示 6. 特殊用語処理: 「悪毒触」→「悪毒の触」と漢語を保持 7. 段落構造の完全維持: 原文のタグ構造を厳密に再現
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