原文:いかにして内なる事柄の支節を尋ね考え、なされる変異の無常の性を。すなわち観見によって、自他の先時の支節に欠減なきを、後時に支節の欠減を観見する。王のなせる所作、賊のなせる所作、人のなせる所作、非人のなせる所作を見ることあり。この事を見てすなわち是の如き念いをなす。かくの如き諸行は、その性無常なりと。余は前に説く如し。
釈:内身の事柄が肢節に現れる変異無常の性を如何に観察するか。自他の肢節を観見し、先だっては欠減なく、後に肢節の欠減あるを見る。この事は王の刑罰によるか、賊の略奪によるか、他人によるか、非人によるか。これらの現象を観察して後、心にこの如き観念が生ず。すなわち、かくの如き諸行の性は実に無常なりと。
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