原文:いかにして内なる事の分位によって作られた、壊れ変わる無常の性を尋ね考えるべきか。すなわち、自らあるいは他者が少年の位から老いたる位に至るまで、諸行が相続して前後に差別あることを観じ、互いに相似せざるを見る。この事を見た後、かくのごとく思うべきである『これらの諸行の性はまことに無常なり』と。なんとなれば、この内なる分位において前後に変異することが現に得られるがゆえである。
釈:いかにして色身の分位に現れる壊れ変わる無常の性を観察するか。自他を観察し、少年位より老年位に至る期間において、諸行が相続して変異し、前後の差別現象が相似しないことを見る。これらの現象を観じた後、心にこのような観念を起こすべきである:これらの諸行の本性はまことに無常である。なぜこの結論に至るか。色身における内なる分位において、幼少より老年に至るまで、前後の変化と差異が現前に観察できるからである。
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