苦諦を十種の行によって観察する。これによって苦諦の四行を悟り入れることができる。いかなるものが十種か。第一に変異行、第二に滅壊行、第三に別離行、第四に法性行、第五に合会行、第六に結縛行、第七に不可愛行、第八に不安隠行、第九に無所得行、第十に不自在行。かくの如き十種の行は証成道理に依り、正しく観察することができる。
解釈:十種の行において苦諦を観察することにより、苦諦の四行を順次悟り入れることができる。十種の行とは何か。第一に変異行、第二に滅壊行、第三に別離行、第四に法性行、第五に合会行、第六に結縛行、第七に不可愛行、第八に不安隠行、第九に無所得行、第十に不自在行である。このような十種の行相は証成道理に基づき、正しく観察されるのである。
この段落では十種の行を紹介し、十種の行によって苦諦を観察することで、苦諦の四行を悟り入れることができ、最終的に四行によって苦諦を証得することができると述べている。
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