原文:此暖善根。下中上品。渐次增长。至成满时。有善根生。名为顶法。此转胜故。更立异名。动善根中。此法最胜。如人顶故。名为顶法。或由此是。进退两际。如山顶故。说名为顶。此亦如暖。具观四谛。及能具修。十六行相。
釈:この暖法の善根が下品から中品へ、さらに中品から上品へと、次第に増長して円満に達したとき、別の善根が生じてくる。これを頂法の善根と名づける。頂法の善根がますます殊勝になってくると、別の名前に改められる。この不断に増長していく善根の中で、頂法が最も勝れており、人の頭頂のようであるので、頂法と名づけたのである。頂法と名づけるのは、また頂法が進退の両者の間に位置しているためでもある。前は進み、後は退くのであり、頂法は山頂のようであるので、頂法と名づけられたのである。頂法もまた暖法と同じく、四聖諦を具足して観察することができ、また十六行相を具足して修習することができる。
原文:如是暖顶。二种善根。初安足时。唯法念住。以何义故。名初安足。谓随何善根。以十六行相。最初游践四圣谛迹。后增进时。具四念住。诸先所得。后不现前。于彼不生钦重心故。
釈:このような暖法と頂法という二つの善根は、最初に生じたときには、法念住を修習するときにのみ現れる。いかなる縁故に初安足と名づけるのか。これは、いかなる善根に伴って、十六の行相をもって最初に四聖諦の跡に遊践するという意味である。暖頂法の善根が増進した後には、四念住の修習が具足される。それ以前に修得した法は、以後は現前しなくなる。それらの法に対して、心の中に特に重んじる思いが生じないためであり、法に対して執念がないからである。
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