反観力 (pratyavekṣā-bala) とはすなわち証自証分 (svasaṃvedana) であり、自分自身および自分の心所法を自らが証知することです。このとき、自身の識心と心所法が相分 (nimitta) となります。この相分は五塵とは無関係であり、独影境です。つまり五倶意識 (pañcavijñāna-sahagata-manovijñāna) とも無関係で、独頭意識 (mano-vijñāna-eka-citta) が対応する相分なのです。したがって、証自証分を有する反観力は独頭意識のものであって、五倶意識のものではありません。二種の意識を区別する鍵となる点は、対応する法塵が五塵と関わりを持つかどうかにあります。関わりのないものが独影境の法塵であり、独頭意識によってのみ了別できるのです。
五倶意識が現れているとき、独頭意識も現れることがあり、二種の意識は同時に現れることができます。たとえば花を見たとき、花についての思索、回想、想像などはすべて独頭意識の働きであり、五倶意識は五識と共に眼前の花を了別することだけを担います。過去と未来の花は独頭意識によってのみ了別できます。この過去と未来には一分前と一分後も含まれ、要するに当下の境界ではないのです。たとえば目の前の人を見たとき、その人についての感想、念頭などはすべて独頭意識の働きであり、五倶意識には思想観念がなく、回想や展望はできず、了別する法塵は五塵の境界を離れることができないのです。
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