反観力とはすなわち証自証分であり、自己が自ら及び自らの心所法を証知することを指します。この時、自身の識心と心所法は相分となり、この相分は五塵とは関係なく、独影境に属します。したがって五俱意識とは無関係であり、独頭意識に対応する相分です。よって証自証分を有する反観力は独頭意識のものであり、五俱意識のものではありません。両意識を区別する鍵は、対応する法塵が五塵と関連するか否かにあります。関連のないものは独影境の法塵であり、独頭意識によってのみ了別されます。
五俱意識が現れる際、独頭意識も同時に現れる可能性があります。両意識は並存し得るのです。例えば花を見る時、花に関する思索・追憶・想像などは全て独頭意識の働きです。五俱意識は五識と共同で眼前の花を了別するのみであり、過去や未来の花は独頭意識によって了別されます。この過去と未来には1分前後の時間も含まれ、要するに現前の境界ではないものを指します。例えば向かい合う人を見て、その人に関する感想や念いが心に浮かぶ場合、これらは全て独頭意識の働きです。五俱意識には思想的観念がなく、回想や展望ができず、了別する法塵は五塵の境界を離れません。
回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界の平和を祈願し、戦争の起こらぬことを;烽火の燃え上がらぬことを、干戈が永く止むことを;あらゆる災難がことごとく消退することを祈ります。各国人民が団結して助け合い、慈心をもって相対しますよう;風雨時に適い、国泰くして民安んずることを祈願します。全ての衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生をせず;広く善縁を結び、善業を修め;仏法を信じて学び、善根が増長しますよう。苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め;悪趣の門を閉じ、涅槃の路を開きますよう。仏教が永く興隆し、正法が永住しますよう;三界の火宅を変じて極楽の蓮邦とならんことを祈念いたします。
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