一心の観行

このたび弟子は苦聖諦と五蘊の無常性・苦性を観行し、一定の所見を得ました。長春におけるコロナ禍に伴い、すでに一ヶ月近く外出しておりませんが、この日々において改めて生命の無常を感じております。かつて私は生活を「固定」させ、慣れ親しんだリズムで進歩と仏法修学を望んでおりましたが、事は人の願い通りにはならず、生活は無常であり、病患や災禍は期せずして訪れます。その過程で体得できるものは、結局のところ苦のみであります。以前の私はこの世界を愛し、スポーツや歌唱、音楽を好み、非常に幅広い趣味を持っておりました。

しかしながらこれらの愛着と趣味追求の過程において、私の生活は本質的な変化を得ず、内心の安寧も得られませんでした。現在の私は自らの嗜好を減らし、正法を学びその教えに従って実践する中で、ようやく心性に一定の変化が生じました。色も受も、すべてが頼りにならないものであることに次第に気付いてまいりました。これらは絶えず変化し、これを追い求めれば煩悩を増すのみです。自らを煩悩に陥らせるものは、すべて苦であります。楽しい感受であれ、愛着する事物であれ、あるいは純粋な苦痛であれ。

評：理論的な思惟観行は、現実生活の体験の直接性と深遠さには及びません。五官の体感的な感受と体験は、独頭意識の思惟分析よりも常に人への衝撃が大きく、影響も深いものです。故に観行を現実生活に落とし込むことで、体悟はより直接的かつ深遠となり、覚悟は速やかに開かれ、智慧が容易に啓発されます。心一の観察と体悟は素晴らしく、このような観察智慧は禅定力を増強します。智慧をもって禅定を導き、再び禅定をもって智慧を増し、定慧が相互に補完し合うことで、修行は大いなる進歩を遂げるのです。この調子で継続なさってください。

回向文：当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を以て、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界平和と戦争の消滅を祈願し、烽火起こらず干戈永遠に止むことを願い、一切の災害が尽く消退することを祈ります。各国国民が団結互助し慈心を以て相対し、風雨順調で国家安泰であることを祈願します。一切衆生が因果を深く信じ慈心をもって殺生せず、善縁を広く結び善業を修め、仏法を信じ学び善根を増長し、苦を知り集を断ち滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉ざし涅槃の道を開くことを願います。仏教が永遠に興隆し正法が常住し、三界の火宅を極楽の蓮邦となすことを祈念いたします。