衆生無辺誓い度す
煩悩無尽誓い断つ
法門無量誓い学ぶ
仏道無上誓い成す

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日常開示

2022年04月01日    金曜日     第1 回の開示 合計3601回の開示

心が塵労に縛られるより覚醒して修道すべし

突然の業による不慮の死を迎えた場合、心の準備ができていないと通常は転生が容易ではなく、転生できないと孤魂遊鬼となってしまう。特に死体が損傷していたり完全に失われている場合、転生はさらに困難となる。このような衆生は帰属感を全く持てず、不安と恐怖に苛まれ苦悩する。不慮の死を遂げた者は転生しにくく、往々にして死亡現場で機会を待ち、あるいは新たな事故を引き起こして新死者の魂を借りて転生を図る。俗に「身代わりを捕える」と言われる。自殺者も同様で、身代わりを捕えなければ転生できない。故に事故現場では定期的に同種の事故が繰り返し発生し、地上のみならず空中や水中でも同様で、多くの事故は衆生の執念によって引き起こされる。

これらの横死者を救済し速やかに転生させるため、我々は彼らのために念仏誦経し回向すべきである。彼らが道理を理解し執着を捨て、福徳を増し、自由に転生できる機縁を与え、死亡現場に固執し彷徨い続けないように導くべきだ。慈悲の心を起こし、時間を割いて今回の航空事故犠牲者に念仏誦経の回向を行うべきである。もし彼らが一ヶ月以内に転生できれば、同地点で再び事故が発生することはなくなる。

人は皆いずれ死を迎えるが、極力横死や不慮の死を避け、善終すなわち正常な死を迎えるべきだ。最低限全屍を得ることで、来世のことが円滑に進む。善終は福徳と善業によるものであるから、日常生活で縁に随って善行を積み、悪事を為さず、特に三宝に対しては護持できるなら護持し、できなくとも誹謗せず、言行に過ちなく、現世来世での重い悪報を避けるべきである。

今回の航空事故犠牲者の中には、人生が比較的円満で幸福だった者も多かったのではないか。仕事・家庭とも順調で羨まれる存在だっただろう。しかしその結末はどうか。数十年の所謂幸福は、来世では千万年あるいはそれ以上の苦痛へと転じ、身心の安らぎを得られず、色身を得ることさえ困難となる。故に智者は視野を広く持ち、大局的に物事を捉え、永劫の安泰を目指すべきだ。目先の小さな利益に囚われず、無量劫にわたる生死の苦痛を考慮すべきである。

「まだ出家できず修行に専念できない、世間に責任と義務があるから」と弁解する者が多い。しかし家族や親友が突然消えたら、その責任はどうなるか。自分が突然消えたら責任など意味をなさない。故に生存中に精力のあるうちに、真に意義ある行いをすべきだ。数十年の短い期間ではなく、計り知れない長劫の未来を考慮すべきである。世間の事柄は既に明鏡の如く明らかではないか。何がまだ目と心を曇らせるというのか。智者はよく考えるべきである。

回向文:当ネットプラットフォームにおける全ての弘法と共修の功徳を、法界衆生と世界の民衆に回向し、世界平和と戦争の終結を祈願します。烽火起こらず武器永く止み、一切の災害退散を祈ります。各国国民が団結互助し慈悲の心を持ち、風雨順調で国泰り民安んずるよう。全ての衆生が因果を深く信じ慈悲をもって殺生せず、善縁を結び善業を修め、仏法を信じ学び善根を増長し、苦を知り集を断ち滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開くよう。仏教が永く興隆し正法が常住し、三界の火宅を極楽の蓮邦となすことを祈願します。

——生如法師の開示
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