縁起門とは何か。八つの門に依って縁起が流転を現じ出すことを指す。第一に内識生起の門、第二に外なる穀物成熟の門、第三に有情世間の生死輪廻の門、第四に器世間の成住壊空の門、第五に飲食による維持の門、第六に自ら造った業の増上力によって、業報に随って得られる愛憎の果報の門、第七に威勢の門、第八に清浄の門である。
縁起の義とは何か。有情の実体を離れた義、これが縁起の義である。有情を離れた上に無常の義、これが縁起の義である。無常の中に暫定的な存在の義、これが縁起の義である。暫定的存在の中に他依の義、これが縁起の義である。他依の中に作用的実体を離れた義、これが縁起の義である。作用的実体を離れながらも因果が相続して断絶しない義、これが縁起の義である。因果の相続不断の中に因果の相似相続の義、これが縁起の義である。因果の相似相続の中に自業自得の義、これが縁起の義である。
総じて縁起の義とは、実体なき法の義であり、因縁の和合によって現れた仮の法・幻の法である。あたかも存在する如く見えて本質は空である。故に有情は縁起法であり、真実の有情は存在せず、無常にして暫住し、他依の性質を持ち、真実の五蘊作用なく、因果が相続不断ながらも実質の因果なく、因果そのものも縁起法・不実の法である。
回向文:インターネットプラットフォームにおける全ての法弘通と共修の功徳を、法界の衆生に回向し、世界の民衆に回向する。世界の平和を祈願し、戦争起こらず、烽火燃えず、干戈永遠に止むことを。全ての災害消退を祈る。各国人民の団結互助、慈悲の心以て相対することを願う。風雨順じ、国泰く民安んずることを。一切衆生が因果を深く信じ、慈悲の心以て殺生せず、善縁を広く結び、善業を修め、仏法を信じ学び、善根を増長し、苦を知り集を断ち、滅を慕い道を修め、悪趣の門を閉じ涅槃の路を開くことを。仏教の永き興隆、正法の永住を祈願し、三界の火宅を極楽の蓮邦に変ぜんことを。
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