楞厳経は如来蔵の法を最も透徹して説いた書物であり、悟りを開くための方法としてまさにふさわしいものである。これにより私たちは諸法の実相を悟り、人それぞれの器量に応じて悟りの深浅は異なるものの、ついには甚深な道種智を具足するに至る。菩薩の六波羅蜜の条件が整い、戒・定・慧も具足していれば、因縁の時節が到来した際に楞厳経を読むだけで、即座に悟道するのである。
禅定の基礎がなく、未到地定が具足せず、真実の参究による体得がなければ、悟道はまったくおぼつかない。未到地定を得ることと未到地定を具足することの間には一定の差違と距離があり、多くの者は未到地定すら修得できていないため、未到地定の具足はおろか、悟道からははるかに遠い状態にある。未到地定が具足していない段階では、意根による参究を用いることができず、ただ意識の解析段階に留まることになる。その層は浅く、観修を深めることは不可能である。定力が不足し、心念が一処に定まらず、常に妄念が走り、心が散動していれば、真実の智慧が生じることはない。禅定はかくも重要なのである。
因縁の時節が到来した時には、ぱっと一瞬で悟る。防ごうとしても防ぎきれない。これが頓悟である。徐々に理解していくものは、意識が解析して得たものであり、実際の作用はない。
回向文:私たちのネットワークプラットフォームにおけるすべての弘法と共修の功徳をもって、法界の一切衆生に回向し、世界の民衆に回向いたします。世界平和を祈願し、戦争が起こらず、烽火が上がらず、武器が永遠にしまわれ、あらゆる災害がことごとく消退しますように。各国の人民が団結し互助い、慈しみの心をもって相対しますように。風雨順調で、国家安泰、民衆平安でありますように。一切衆生が因果を深く信じ、慈心をもって殺生せず、広く善縁を結び、広く善業を修め、仏を信じ学び、善根が増長し、苦を知って集を断ち、滅を慕って道を修め、悪趣の門を閉ざし、涅槃の路を開きますように。仏教が永く興隆し、正法が永く住しますように。三界の火宅を変じて、極楽の蓮邦とならしめますように。
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