問:意根の思量の結果や結論は、どのような経路や方法で表現されるのでしょうか。意根には言語表現の仕組みがありません。それでも意識を通じて表現過程を完了させる必要がありますが、この過程のメカニズムは何ですか。どのようにしてこの結論を伝達するのでしょうか。
答:意根の思量の結果や結論が、意識に知らせて処理させる必要がある場合、意根は意識を警覚させます。意識に知らせる必要がなく、意識が措置を講じて処理する必要がない場合は、意根は意識を警覚させず、意識に特に知らせようとしません。
意根が意識を警覚させる方法は、思心所を生起させて何らかの決定を下すことです。意根の思量の結果は一種の法塵となります。すると如来蔵が意根の決定を了別し、意根に協力して意識を生じさせ、意根の考えや決定を認識させます。これにより、意根の決定や意思を完了させるための一定の措置や方法を講じるのです。
例えば周囲に鬼神の干渉があり、意識が不快感を覚えても、あれこれ考えても原因が分からない場合があります。しかし意根はそれを感知し、意識に通知して回避や処理を促そうとします。そこで意根は思心所を生起させ、決定を下します。意根の中には言語や形象を伴わない「鬼神」の概念という法塵が生じ、如来蔵はこの法塵の所在に意識を生じさせます。すると意識は鬼神の存在を感じ取り、対応策を考え始めます。お経を唱えて回向したり、呪文で追い払ったり、転居して回避したりするのです。意根が意識に知らせる警覚過程はおおむねこのようなものです。意根が独自に処理できる場合や、軽微で重要でない事柄で意識の処理を必要としない場合は、決定を下さず、如来蔵も意識を生じて意根の思惑を了別させることはありません。
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