衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

生如法師ウェブサイトロゴ

日常法話

2018年02月20日    火曜日     第2開示 合計78開示

貪瞋癡三毒の害悪作用(一)

修行において貪・瞋・痴の煩悩を効果的に降伏させなければ、心の性質は調和がとれず柔軟にならず、性障が重くなると自らの心身の健全な発展を妨げることになります。煩悩性障の重い人は、一方で他者に煩わしさや不快感を与え、双方が悪縁や怨みを結ぶのは避けられず、未来世において自らが煩悩の果報を受け、苦しみを免れることはできません。他方で最も被害を受けるのは自分自身であり、最も悩むのも自分自身です。煩悩が深刻になると、自らの心は苦しみを感じ、焦燥感に駆られ、心身がかき乱され、自分こそが最も不快な存在となります。相手に教養があれば煩悩に悩まされることはないかもしれませんし、たとえ苦しみがあってもすぐに過ぎ去りますが、自分自身は絶えず煩悩性障に侵され、心には常に憂い悲しみ苦悩が生じます。

仏法を学ぶ上で煩悩を降伏させれば、私たちは生々世世において恩恵を受け、精神的に愉悦を得られます。煩悩を降伏させて他者を損なわなければ、自らの福徳を流失することもなく、他者と悪縁を結ぶこともありません。もし至る所で他者のことを考え、常に他者に利益をもたらすことができれば、自らの福徳の増加は非常に速く、最も恩恵を受けるのは自分自身です。したがって、必ず煩悩性障を降伏させなければなりません。

煩悩性障が重く心が清浄でない場合、自らの心身はどのような毒害を受けるのでしょうか。貪・瞋・痴の煩悩は、通常「三毒」と呼ばれます。なぜ毒と呼ばれるのでしょうか。毒と呼ばれる以上、当然危害性と毒害性があり、他者への危害は副次的なもので、最も危害を受けるのは自分自身です。心に貪・瞋・痴があれば、身・口・意の行いが貪・瞋・痴の悪業を造るのは避けられず、悪業を造れば必ず悪報を受けます。これが貪・瞋・痴の毒害作用です。

さらに、煩悩障が重く瞋心が生じると、色身は必ず影響を受けます。色身が影響を受けると、身体の四大組織構造はそれに伴って変化し、血液の流れの速度も変化し、血液の成分も変化して体内に毒素が生成され、毒素が直接身体の健康を害します。最も分かりやすい例は、私たちが瞋怒を生じた瞬間に顔色と表情が一変し、赤く、紫がかり、黒ずんで腫れ上がることです。なぜ紫や黒になるのでしょうか。有毒な物質は往々にして紫黒色であり、血液の成分が変化すると皮膚の色調は明らかに紫黒色に変わり、変化した血液成分は自らの身体に深刻な毒害性を持ちます。血液中に毒素が含まれると血液の流れは円滑ではなくなり、心臓の機能は阻害され、血液中の毒素は色身を深刻に侵害し、身体は病気になります。煩悩瞋心の重い人は、心臓病を発症する確率が比較的高く、血液に関連する病気も多くなります。

解脱般若唯識七群  238324425  へのご参加をお待ちしております。グループ内には完全なファイルがダウンロード可能で学習に役立ちます。

——生如法師の開示
前へ前へ

甚深なる唯識の悟りの法門

次へ 次へ

貪瞋痴三毒の害毒作用(二)

ページトップへ戻る