衆生无边誓願度
煩悩无尽誓願断
法門無量誓願学
仏道無上誓願成

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日常法話

2018年02月23日    金曜日     第4開示 合計96開示

異なる心識の知

第八識、第七識、第六識の三つの識は、いずれも知覚を有するが、知覚の対象と内容はそれぞれ異なる。詳細な境界の知覚は、必ず意識の知覚である。第八識は意根の心行と心愿を知り、第七識は意識の了別した情報と決断を知る。第八識と第七識はともに根身を知り、第八識は種子と業縁を知る。

意識もまた思心所を有し、特定の人や事柄を了別した後には決断を下す。決断とは肯定と否定であり、判断を与え、後の念想を生じさせる。意根の思心所は、次の刹那に六識が何をすべきかを主宰し決定することである。意根の決断には如来蔵の協力があり、六識は必ず行動を起こさねばならない。意識心の決断は必ずしも行動に移せるわけではなく、意根の承認と意根の決定を得て初めて行動を起こせる。これも意根の思心所による決断の作用である。

自らに念頭があるかどうかを知るのは、意識心の反観力であり、意識の知覚である。意根は分析せず、意根が了別する内容を意識は知らない。これを不可解だと言う。

緊急事態において、意識が一瞬で了別し、分析する暇がなければ、意根に影響を与えられない。意根は過去の経験に基づいて決断を下し、意識は了別した情報を迅速に意根に伝達するに過ぎない。

意根が我執を断たなければ、消滅することはない。身体活動を指揮するのは意根の機能であり、意識は身体を指揮しようとするが、意根の同意と命令を得て、六識が活動すれば、身体も動く。六識が生じず活動しなければ、身体は動かない。

——生如法師の開示
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