五蘊(ごうん)あるいは五陰(ごおん)と呼ばれるものにおいて、受(じゅ)・想(そう)・行(ぎょう)・識(しき)の四蘊はすべて六識(ろくしき)の体性(たいしょう)である。受蘊(じゅうん)は六識の感受する体性と作用、想蘊(そううん)は六識の想う機能作用、行蘊(ぎょううん)は六識の行う機能作用、識蘊(しきうん)は六識が識別する機能作用を指す。この四蘊はそれぞれ六識の受・想・行・識という四つの心所法(しんじょほう)に対応する。六識が六塵(ろくじん)に触れると、受心所(じゅしんじょ)が生じ、想心所(そうしんじょ)が生じ、思心所(ししんじょ)が生じる。思心所には身を動かし言葉を発する作用、思惟(しい)し造作(ぞうさ)する作用、そして身・口(く)・意(い)の行を現じさせる作用が備わっている。
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